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高橋コレクション展 ミラー・ニューロン では、草間彌生さんと並んで、奈良美智さんの
作品も多かった印象があります。

≪深い深い水たまりⅡ≫1995

いつものおたふく風邪にかかったようなしもぶくれの幼女の頭がやや長く、
どこか福禄寿風なのが気になるのですが、

その頭に包帯を巻いているのがなにやらおそろしい。

そしてこの支持材も包帯を思わせるような重ねられた布なのです。



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こちらの作品は図録になると目立たないのですが、

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小さなプラスティックの板の中に、小さなタコの絵が封じ込められていました。
たしかタコだったと思うけど、なんでタコ?

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色合いも表情も、ちょっと異質で妙にひかれる作品。

高橋コレクションの作品はスルーできるようなものが1点もなくて、うっかり見逃したら
痛恨、と思うと緊張してしまうのですが、2回目だったので、この部屋の中ではこれがすきだなーとか
自由にみることができてよかった。

奈良美智さんの絵は、気持ちをかるくして見たい。

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奈良美智さんの作品は、岩手では美術館ではなくて、アイーナにいます。
その名も「もりおかわんこ」。

いつみてもおいしそうなカップケーキに見える…。

奈良さんの作品でいちばん最初にであったのはたぶん、このもりおかわんこじゃないかなー。


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加藤美佳≪パンジーズ≫2001

≪美少女の美術史≫ではじめてであった作家さんですが、この作品、とにかくでかいのです。

そして展示室の外にあって、図録ではわからないけれど、厚みのあるオーバル型に仕立ててあって、
壁にどのようにとめてあるのかが謎でした。

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小谷元彦≪Human Lesson(Dress 01)≫ 1996


小谷元彦さんの作品は、≪オオハラ・コンテンポラリー・アット・ムサビ≫で見た、

≪ロンパース≫が印象的でした。不思議な女の子が森で奇妙ないきものたちと楽しげに戯れる短い動画作品…なのか?

この双頭の狼のドレス(足元は黒のレースのストッキングに黒の靴です)は
狼少女がモチーフになっているそうです。


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会田誠さんも大きな作品が何点もあって、よかった。

「会田誠展 天才でごめんなさい」でも見た、ミキサーの中の少女たちは、
しかし、誰も四肢断裂などしていないのですね、じつは。

雑誌の特集の対談でそれを知って、もう一度近くでみたいなあと思っていたので、
またあえてうれしかった。


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高橋さんが会田誠の《紐育空爆之図(戦争画RETURNS)》《犬(雪月花のうち”月”)》
《巨大フジ隊員VSキングギドラ》を手に入れたのは51歳から54歳にかけてですが、

その頃アルゼンチンタンゴにも熱中して、毎晩夕食をとらずに3時間のレッスンを続け
12kg減量、ニューヨークやブエノスアイレスの世界的なダンサーにわざわざ個人レッスンを
受けにいくほどの熱中ぶりだった

という図録の年譜になにかわかるものを感じました(笑)。

そして52歳の高橋さんは草間彌生の《№27》を購入し、コレクションを本格的にスタートさせるのです。
1998年。


この《紐育空爆之図(戦争画RETURNS)》と並んで《美しい旗(戦争画RETURNS)》があり、
圧倒されます。

なお《紐育空爆之図(戦争画RETURNS)》はプラスティックのビールケースをひっくり返した上に
金屏風さながら折られて展示されているのですが、その展示もふくめて作品になっているのでした。


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池田学《興亡史》 2006

小さな一反もめんとおなじ材質でできているのではないかと思わせる、
白い小さな人たちが桜の根でがんじがらめになっている城の興亡の中であがったり、
くだったりしています。

池田学さんのこの絵は本で紹介されているのをよんだことはあったのですが、
細密画は実物を近くでじーーーーっと見るのが筋だな、と思ったです。

なにが描いてあるのか私にすっかり理解できるはずはなくても、画家の費やした膨大な時間のいったんでも感じ取れたらそれでいいと思っていました。

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西尾康之 《Crash セイラ・マス》2005


とにかく巨大だった。


インパクトにおいて、≪進撃の巨人≫展の最後に出てくる巨人を超えています。

だってあちらは全身像ではないですから。


展示ではおなかの下に大きな鏡を置いて、内臓のようすもわかるようにしてありました。


この作品は2005年のサントリーミュージアム・天保山の《ガンダム展》以来の公開だということです。

巨大でありながら細部にまで血が通っているような作品でした。