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きょう受けた点字講習会のテストは6月からの受講のためのテストでして、落ちたら来年また受ける…って51だし来年なにしているかわからないし!

どーしても入ってみせるよ、とウクライナ民話の「てぶくろ」のクマのような気持ちだったので、

13:00~13:45の受講前に講師の先生に質問したり、苦手な拗音(キャ、キュ、キョ)や、半濁拗音(ピャ、ピュ、ピョ)をよーく見たりしていました。

試験は、漢字の読み(読めても書けないので助かった!)1枚と品詞(副詞とか助詞とか)1枚、

そして肝心の点字の読み。

まずは必死で漢字の読みをやる。

でもなにこれ。

「せんせー、あのう、読み方何通りもある字は1こ書けばいいですか?全部書くんですか?」

その字一字で意味がわかる読みを書いてください、ということだったので、
たとえば、「礎」だったら、「そ」じゃなくて、「いしずえ」と書け、ということですね。

私は常識がないので、その判断が難しいかなーと思ったんだけど、今回出題された感じでは大丈夫だった。

でもさ、もし、「掌」と出て、「てのひら」も「たなごころ」も両方ともそれで通用するよね?ふつうのひとには判断できることが本気でわからないので、そこでつまづくんだよなあ。
(そしてこのつまづきは理解されない…)

ま、なんとかなりました。全問正解だと思います。

品詞も国文法があまり得意じゃなかったので、どうかなあと思っていましたが、
際どい問題はなくてセーフだった。

で、いよいよ読みですよ。


まー、緊張してるから最初からつまづいて、なに?こんな字あった?みたいな(笑)。

あれ、なんでしょうね、基本の母音さえ読めなくなって(点字配列表と辞書は見ていい)、

えー、もうダメとか思った。

点字はローマ字のように、母音と子音の組み合わせで表すので、まずなんの母音か見て、
その次に子音はなにかを判断して読む…慣れたらスラスラ読めるのかな。いまのところ、一個一個
確認しないとダメで時間がかかるのよ。

それなのに、基本中の基本の母音がよめなかった。

しかしわりにすぐに立ち直り、どうやら大晦日をスペインで過ごした邦人の話だとわかり。

ええ、オオミソカの「オオ」がよめなかったんです。自分でも重症だと思ったです。


やっているうちに、読める字がどんどん増えてスピードアップ!


しかしやっぱり苦手の2マスの組み合わせの拗音でとんでもない読みを連発(笑)。


アタロ    あとでもう一度考え直したら チャロだった。アタロってどんなスペイン人だよ。

ガポ  ガポってなんだろう、と思いながらあとでもう一度考えたら、 「こんなに」だった。

なぜそんな間違いをするのか、と思われるでしょうが、あるあるです。




ちなみに試験の前にトイレに入ろうとして、そのドアにある点字が気になり、
席に帰ってからまた出かけていって配列表を手によんだ…ら。

「イソトイレ」と読めてしまった…。

正解は「ジョシトイレ」だったんだけど、
女子トイレの入口にあったら、「ジョシ」としか読めないよね?と思うでしょ?
それが頭が固まってしまって、「磯トイレ」ってなんだろう…なんてね。


漢字かな交じり文で書いてもいいですよ、と言われたんですが、全然余裕がなくて、
全部カタカナで書いたんだけど、

なぜか制限時間30分以上まえに終わってしまって、教室を出てきました。

「磯トイレ」や「ガポ」「フナーッ」的な読みはしていないので、全問正解だと思う。


きのう家で宿題をやっているときは時間がすごくかかったし、眠かったし(風邪だった)、
もうダメだ~と思っていたんだけど、

きょう宿題の読み合わせがあったら、途中から声を出している人がどんどん減っていって、
最後まで読んでいたのは1、2人だった…ので、

やっている間は自分はダメだ、と思っていたけど、だれがやっても時間がかかる、途中でいやになる宿題だったのかも!

ということにしておこうっと。


きょうのテスト前の授業で、ひとつだけ、あっ、と思ったことがあったよ。


点字に対して通常つかっている文字を墨字、

点字を漢字かな交じり文などに訳することを、

墨訳というんだけれど、

なんのために墨訳が必要なのかわからなかったので、聞いたんです。

経験者の人も何人かいて、墨字では~という質問をしたりしていたので、
わかっているひとはわかっていたんだと思うが、わからなかったら聞くしかないじゃない?


たとえば点字で手紙を書いたひとがいて、
その手紙を受けたとった人が点字を読めない人だった場合、
点字に墨訳を頼まれたりします、

ということでした。


あ、そういうこともあるんだ、と気づかされました。

私は点字の本をよむひとがいて、その人たちのために点字を覚え、点字の本をつくって、
よめる本をふやす、そういうことしか考えになかったんです。

そのことを知っただけでも、もうこのテストで落ちてもいい、とそのときは思ったんですが、
その先にあるものも、できたら知りたい、といまは思います。