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箱根彫刻の森美術館のレポートがまだ途中だったです。たぶん全15個くらいになる予定…。

道をあるいていると手前の彫刻の奥にも彫刻があったりして、そこが野外彫刻の魅力だと思います。
ジャンルはちがうけれど、私は恐竜展もすきでよく行くんですが、恐竜たちが1個ずつポッツンと展示してあるより、有機的に展示してあるもののほうがワクワクする。福井県立恐竜博物館とかですね。

さて、手前の大きな櫛みたいにみえるものは、

《16本の回転する曲がった棒》伊藤隆道 です。

ゆっくり回転していて、風になびく草のようにも、優しい武器のようにも思えます。


奥の金色のものは、

《球体を持った球体》アルナルド・ポモドーロ






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こちらは《住まい》オシップ・ザッキン です。

家族がひとつの家というよりジャングルジムをつくっているみたい。

その奥にあるのは、

《海辺の人々》 フランシスコ・ズニガ です。

遠方から見て、その近くの道を通らなかった彫刻もあるなあ…。

いったい何時間あれば箱根彫刻の森美術館をコンプリートした!という気になれるんだろう?





《風の刻印》 流政之

あれ?

私、このひとの彫刻前にもどこかで見たことがあるはずだよ?
と思ったら、


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JR四国スマイルステーション高松駅の「だいてんまい」でした。

流政之さんについてWikipediaで調べたら、

1923年長崎県 に生まれ、幼少時代は東京で過ごす。1936年京都に移り、1942年立命館大学 法文学部へ進学。その後中退し、海軍予備学生 出身の零戦 搭乗員として終戦を迎える。その後、世界各地を放浪、独学で彫刻を学び現在に至る。

とあったです。そして現在は、


高松市 郊外の庵治 半島の北端近くにアトリエを構え住む


今年丸亀国際ハーフマラソンに行ったときに、高松市牟礼町のイサム・ノグチ庭園美術館に
行ったのですが、庵治石という石があるからここに庭園美術館をつくったのだ、とタクシーの運転手さんに
教えてもらったなあ、といま「庵治」という地名をみて思い出しました。

いろいろつながってゆくようでうれしい。


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そしてこの巨大な目玉焼きである。

どなたの作品?とか特にないみたい。

ここに椅子やテーブルがあって、トイレもちかくにあって、
ちょっとしたレスト・コーナーになっておりました。

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その目玉焼きに向かって立っているのが首から上と両腕がない、

《両腕》 ケネス・アーミテージ。

緑の中にあって、よく映える!

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遠くから近づいていくのが楽しみだった。

《ヴィルタヌーズの勝利》 セザール

セザールってどんなひとなのかなーと思って検索していたら、

神奈川県立近代美術館の麻生三郎コレクションにセザールの彫刻があることを知り、
いろいろつながっていくんだなーと思ったです。

ほかの美術館にはセザールの右手の親指の巨大な彫刻があったりして、ユニークで
独創的な彫刻家だったんだなあと。


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なにしろ森ですから、いろんな花や樹木がありまして、
これは西洋シャクナゲだったかな?


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このような親切なガイドもあるにもかかわらず、あまり樹や草の名前を覚えられなかった…。

箱根彫刻の森美術館で、徹底して樹木や草や花だけ撮影したらおもしろいかも、と思ったです。

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そしてアントニー・ゴームリー「密着」。名古屋市美術館でものたばっている(笑)。
のたばっている…まあこういう状態のことです。くたばっているじゃないのよ。


奥の大きな絵は、

《音の世界》猪熊弦一郎 モザイク壁画でした。

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旗のようにも見えるし、地図のようにも見えます。


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そして「密着」のひらべったくなっている男を見下ろしている、

ニキ・ド・サン・ファールの《ミス・ブラックパワー》。

わりにどのサイトでも正面で撮られているので、めずらしい真横の図をどうぞ(笑)。

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ニキと猪熊弦一郎がひびきあっているように思えます。

そのあいだでゴームリーがじべたに《密着》していたりして、こういうレイアウトも興味深いです。


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顔?とおもいきや、

《伸びていくフーガ》 アントワーヌ・ポンセ


猪熊弦一郎の壁画が《音の世界》。


《ミス・ブラックパワー》が森のコンサートにやってきた、
そんなふうに考えるのは楽しい。

通りかかった家族が、フーガってなに?音楽のことだよ、どんな音楽?
うーん、オーケストラでやるようなやつ、と言っていました。私もオーケストラでやるようなやつ、
という認識しかないですが、この場所は楽しめました。