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こちら側から見るとこうなるよー、の図。

彫刻って360度いろんな方向から見られるものですが、美術館におさまっていると、
背中側がみえないこともありますよね。

野外彫刻はひとつの作品全体をぐるっとまわってみることもできるし、
配置のつながりも見どころではないかと。

左側は「弓をひくヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル。

これも小さい作品をどこかで見たのですが、ブリヂストン美術館だったかなあ?
その奥にほんとうは大きいマイヨールの「とらわれのアクション」があって、

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その「とらわれのアクション」がある本館ギャラリーの前にはもうひとつ大物がいました。

オーギュスト・ロダンの「バルザック」。

来ているのはナイトガウンらしいです。つまりふだんのバルザックですね。

有名な文豪を彫刻にするのに、ガウン姿とはなにごとか、と紛糾したらしいです。
しかしこの彫刻のいちばんの見どころは量感表現。

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ダルマ、とまで悪口を言われたそうですが、この反り返ったポーズもまた
凄いなあ。なんで反り返っているんでしょうか。ロダンの名前は昔からよく聞いているわけで、
すごい立派な彫刻家なんでしょ、と思っていたのですが、

実際に作品を見ると、そしてそれが大きいほどロダンはおさまりかえった大家ではなく、
つねに挑戦しつづけた偉大な彫刻家なんだなあと感じます。

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こちらも大家であります。ヘンリー・ムーアの「横たわる像(アーチ状の足)」。

彫刻の森美術館にはヘンリー・ムーアのコレクションが多く、これはひとつだけぽつんと
おかれていますが、まるでムーア村のようになっているポイントもあります。

以前彫刻の森美術館で学芸員さんによるギャラリー・トークに参加したときも、

ロダンのバルザック、ヘンリー・ムーアの流れでした。


「横たわる像」の頭の上になにか飾りがついているようにみえますが、
遠くのほうにあるべつの彫刻が重なっているだけです。

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そしてこの丘の向こうにある巨大な彫刻がこちらを見ているのもまたおかしい。

ブールデルの作品があるのです。

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アレクサンダー・カルダー「魚の骨」


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新宮晋の「終わりのない対話」


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風力でゆっくりまわっています。


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芝生の中には入れませんが、緑の芝生に彫刻がまるで生えているみたいでもあり、

そこもユーモラスです。実際には土がむき出しのままだと彫刻の保存状態にも悪影響があるからかなーと
思ったり、緑が彫刻を明るくかがやかせるからかと思ってみたり。

オシップ・ザッキンの「住まい」は芝生の真ん中なのでなかなか上手く撮れませんでした。