ブログネタ:眠れない夜にやること
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別役実の戯曲に「眠っちゃいけない子守唄」というタイトルがあったなあ。
私の悩みは眠れないじゃなくて、眠れてしまう、むしろ起きていたいのに睡魔にしてやられる、
朝も昼も夜も、ということでして。
そんな私の眠れない夜とは、眠っちゃいけない夜でした。
学生時代、いまもそうですが、頭全体が悪いわけじゃない(と思いたい)のに、
記憶力がひどく悪くて、いわゆる暗記モノが必死でやっても全然頭に入らず、
苦手なことを無理にやるわけだから、本能が逃避したがってる。
気がつくと電気はつけっ放しで机で本気寝だ。近所のひとから、
毎晩頑張っているねーとたぶん皮肉を言われていたんだと思うが、
まあ頑張って起きていようとはしていたんです。
ネスカフェ黒ラベルだけじゃ眠気を抑えられず、中1からモカ錠を服んでました。
あれは薬局でかんたんに手に入るし。いまはSAでもコンビニでもあたりまえに売ってますが、
当時は薬局にしかなくて、
不良少女。
になったようでちょっと気分がよかった(笑)。
しかし不良が試験勉強のためにモカ錠を買うでしょうか。バカも休み休み言え。
モカ錠はさすがによく効いて、ずっと起きていられるんだが、
あれも効き目が切れる瞬間はいきなりやってくるので、
それがある時は友達と下校途中の自転車運転中だったり、
(「悪いけど眠いんだ」と言って、自転車を倒してひとりで寝て帰るから!と言ってすぐに寝た、らしい。記憶がない)
階段の踊り場に掲示物を張っている途中だったり、
(眠いので掲示物をまっすぐ貼れない。何度もやり直しているうちにいやになり、
教室にもどって机に突っ伏してあとは覚えていない)
いろいろやらかしました。
学校生活が終わった後は、そんなに必死で起きていなくてもいいようになり
めでたしめでたしであるが、
相変わらず眠気に弱いのが困ったものである。
ある時、本格的に悩む日々がやってきて、内心、
これは…人生初、悩んで眠れない夜を明かす、ってやつか?
と内心でほくそ笑んでしまったのが悪かったのか、やっぱりぐっすり眠れてしまい、
そんな自分がモンスターのようでこわかった。いやほんとうにふつうだったら眠れるどころじゃないはずなんだが…。
もし、
もし今度ほんとうにそんな眠れない夜がやってきたら、
決してほくそ笑んだりせず、なんとか眠れない夜というものを体験しきってみたいと思う所存であります。あれっ?