再読、と言っても何十回となく読み返しているので2回目、という意味なら違うなあ。
ほんとうにたかぎなおこさんのマラソン本4冊は各冊少なくとも1回は買い替えており、
それでも人前に出せないくらいボロボロです。
愛読しすぎやろ(笑)。読むより走りに行けや、と言いたくなる私でさえ。
でも、ほかにたかぎさんみたいなマラソン本を書いているひとなんていないし、
マラソン大会のレポートは他の追随を許さない世界。
最初にこの「海外マラソンRunRun旅」を読んだときは、
少しさびしい気持ちになりました。海外マラソン…手の届かないところに行っちゃったなあ、
みたいな。でもマラソン本以外のお仕事でも海外に飛び出しているし、海外マラソンも自然な
流れだったのではないかといまでは思う。
そしてはじめて読んだときは、この初リタイヤで落ち込む気持ちがいまひとつ分かってなかったなあと。
2014年3月31日発行ですから、1年前ですね。
北海道マラソン2014、初のリタイヤを経験してしまったとき、あー、いまならたかぎさんの
気持ちがすごくよくわかる!と思いました。リタイヤはほんとうに辛く、虚しい、二度としたくない経験です。
その次に出た神戸マラソン2014ではタイムは悪かったですが、7時間の制限時間のフルなので、
コースを思いっきり楽しみ、最後にいままで大した感慨もなしにかけてもらっていたフィニッシャーズタオルをふわっとかけてもらったとき、ちょっと涙ぐみそうでした。完走よりタオルで泣ける(笑)。リタイヤしたひとにはフィニッシャーズタオルはないんですもん。
私はマラソンボランティアをしたことはないのですが、
たかぎさんとマラソン仲間ののりこさんがボランティアをしていた東京マラソン2013は、
私にとっての初フルでした。もしかしたらどこかでおふたりの給水を受け取っていたかも、
と想像してみる…。
東京マラソンですが、2013年に当選して以来、ずっと落選しております(笑)。
その後、バンクーバーマラソン完走!
ベストタイムではないものの、海外マラソンで雪辱できたので、これでいいのでは、
と思うけど、
そのあとたかぎさんはまだもやもやしたものが残っていると思い、台湾の編集者チームと
ともに台北マラソンに出場することを決めました。
もやもやは、メドックマラソンに誘っておきながら完走できなかったこと。
台湾チームと一緒にマラソンを気持ちよく完走できなければ、このもやもやは晴れない、
そういうことだったのだといまはわかります。
台北101、行ったよー。
近くをランニングしているひとも見かけたよ(笑)。
自分にはまったく関係がないと思っていた台北マラソン、台北でしたが、
読んで1年後にその台北市を訪れることになるとは思ってもいなかったです。
で、愛読していたマラソンシリーズはいちおうこの4冊目をもって終わりということに。
4冊も描いてくれてありがとうございます、の気持ちです。
そしてこのお世話になったシューズたち、という気持ちもよくわかる。
またしばらくして読み返したら、今度はどんな、わかるわかる、があるんでしょう?