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《ジヌよさらば》、会津弁が飛び交い、田舎の年寄り独特の動じなさがまたよかった。都会の年寄りも動じないひとは動じないのかもしれないが、

笑顔で、バカなのか?舐めてるのか?といいながらも黙って助けてやる、こいづバカでねえか、と言いながらもかまってやる、

ところが田舎だ~と思う。うるさいくどいおせっかい、ということもあるけど、タケに田んぼを貸してやるみよっさんなんかが田舎の年寄りの典型だと思う。わかりやすい優しさではないけどね。

タイトルや予告でもおわかりの通り、銭こが嫌だじゃという青年タケのお話なんだけど、村長選挙や村長の過去なども絡んでくる。そして神様と呼ばれる西田敏行演じる謎めいた老人。

タケ役の松田龍平、村長夫婦は阿部サダヲと松たか子、この二人が夫婦って映画、違う監督だけど前もあったなあ。

西田敏行が福島出身ということもあるし、あたりまえのことを言っているだけかもしれないが、

「思ったとおりにはいかねがもしんね、だけど必ずいいようになるがら」(という意味のセリフ)が効いた。

暴力がドリフのコントでカトちゃんがズッコケるレベルでひょいひょい出てくるんだけど、こんな形のわかりやすい暴力だけが暴力じゃない、もっとわかりにくいひどいこともあるんだぞ、というようにも思えた。

役者がみんな腕っこきで、呼吸があっていて楽しめた。

会津柳津のソースカツ丼、ソースカツ丼は野口英世記念館のとなりの食堂でたべたことがあるんだけど、いつかまた、福島方面に行くときにはソースカツ丼にソースをだぼだぼかけてみよう。