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岩手県立美術館にて、

鬼才の画人 谷中安規展がはじまりました。

会期は5月17日までで、そう長くないので、
お見逃しなく~。

私は高校時代、内田百間と吉田健一(いまのひとは吉田茂の息子だと言ってわかるかな)にめちゃはまり、特に百閒先生のやることなすこと、まるで自分の分身のようで捧腹絶倒しつつ、自分の変人ぶりに太鼓判を押された気持ちだった。用事がないなら一等車に乗らねばならない。

百閒先生、盛岡にも阿房列車でおいでになってます。

百閒先生の大手まんじゅうは今年ようやく岡山駅で買ってたべて35年の恋が実った気持ちだったが、

風船画伯については百閒先生の描写ではあまりに茫洋としていて謎でした。『ノラや』の猫のお尋ね張り紙からして、これではノラが出てきそうもないよね、だけど。私はなんとなく百閒先生より年上なのかな、と思っていたくらい。

ちなみに明治30年1月生まれなので、29年8月生まれの宮澤賢治とおなじ学年です。


…学年って(笑)。

企画展開催記念講演会「重き現実とふくらむ夢」滝沢恭司氏(町田市立国際版画美術館)を聴いて、


そのプロフィールにいきなり焦点があって、すきなタイプ(つまり謙虚な変人)だとわかってうれしかった。百閒先生も変人でまわりに変人がいるのがすきなひとだったのでうれしかったろうと思う。

(感想文はあとで書くです)

版画も装丁も、手紙も、佐藤春夫が描いた安規の肖像画まで展示されていて、


おおおお、高校生の俺!35年後の俺はここにいるよ、風船画伯の版画を美術館で見ているよ、

と心の中は嵐である。


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安規展から出て、美術館ボランティア仲間の女性とちょっと話していきましょうか、

とベンチに座って話し出したら止まらなくて!

ヴァロットン展を見ていたらルナールの『にんじん』の挿画があって、というあたりでもう止まらなくなり、

福島にあるはじまりの美術館やアール・ブリュット展についてもよくご存知だったので、

気がついたらこの美術館のいちばんきれいなサンセットを浴びてました。

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岩手県立美術館は建物自体も見飽きないけれど、一日の陽の移ろいや天気や、めぐる四季に合わせて万華鏡のようにあたらしい顔をみせてくれる。そこもすきなのですが、

きょうお話ししたボランティア仲間と、この美術館のこのうつくしさ、アプローチのカーブや四季を感じさせる公園の景色、

すべてがいい、

という話が心ゆくまでできて、ありがたかったです。

本も絵も建物も夕陽も雲も虹も、昔からすきでしたが、

大人になって、


すきなものをすきだと言い合えるひとに会える機会がふえて、

あーーー、生きててよかった、と思うわしみじみ。

安規展、会期中、2、3回は見たい。


そして美術館ファンや安規ファンの方だけじゃなくて、

内田百閒ファンの方にも阿房列車に乗って岩手県立美術館までいらっしゃい、とお伝えしたいです。


百閒先生の本が読み返したくなるよー。

ではでは♪