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図録、すごくいいんですよー。これで1800円は安い。やっぱり『進撃の巨人展図録』は高すぎだよなあ…。

と、美術館めぐりが趣味とかいいつつ、俗っぽい私です。はっはっは!

この図録がいいのは、装丁が円空仏をイメージしてふつうの判型より細長い形になっていて、その表面も木彫りをイメージさせるような木目調といいますか。

デザインは D_CODE さん。


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トップバッターの〈金剛力士(仁王)立像 吽形〉


展示室内撮影禁止なので、図録からですが、

これ、実物はでかくて存在感があって、照明を落としまくって暗さと静けさのある企画展示室のトップバッターにいたんですが、

見ても見ても飽き足りなかった。立ち木から彫られているそうです。

頭が巨大で異様なフォルムなんですが、これでもう心を鷲摑みにされちゃったです。



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トップバッターと円空肖像のある、家でいえば玄関をすぎて1室目には5つの円空仏がおわします。

そこにこの千光寺 五本杉の大きな写真パネルがあって、

五本杉と五柱の仏像が響きあっているよううでした。



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その5柱のなかでもいちばん気に入ったのがこちらの不動明王立像。

一本造なので、ほおにピタとあてられた剣は実際にほおにくっついているのですが、剣と首のあいだや顔のあいだに、彫り込みがあります。

裳の鱗みたいな表現は円空独自のものだそうです。


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この金剛神立像も凄かったなあ。

細長いにもほどがあるって感じ。

エル・グレコかよ!とツッコミたいくらい。でもそこに魅力を感じるのだ。

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この〈不動明王および二童子立像〉は何と三体がひとつの木から彫出されています。


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この仏像のそばにもパネルがあって、三体がひとつの丸太から作られたという説明があったんですが、

ほかにも同じ木から彫られた対の仏像がありました。


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これ、2室目の奥に丸い台が二段になっていて、巨大な黒いウェディングケーキに仏像がトッピングしてある…と言ったら不謹慎でしょうか。

でもその展示のおかげでこの〈三十三体観音立像〉が印象ぶかくなりました。

この2室から3室にかけて福島民友新聞の
円空の特集記事がパネルとなって展示されているのですが、

その記事もよかった。連載の「円空の祈り」で、滝田栄さんの回が特に印象に残りました。

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〈両面宿儺の像〉が何と言っても圧巻で、ディティールもおもしろく、ぐるっとまわってその彫りを目に焼き付けました。