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「恋人たち」。
ニューヨーク近代美術館所蔵のこちらは覚えがあります。森美術館で開催された《LOVE展》にも出ていたのです。


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で、その隣に、たっぷりと空間をとって展示してあったのが、オーストラリア国立美術館所蔵の〈恋人たち〉。

描かれたのはともに1928年。

今回の展示は年代を追ってマグリットの変化と不変を感じさせるものでしたが、

このように同じ主題の2点、あるいは何点かを並べる展示手法が多かったように思います。

それによってマグリットの個性も際立ったような気がします。


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いつものおなじみのモチーフ、切り紙、岩、樹木、鈴、ビルボケ(西洋のけん玉だそうです)、白い雲の浮かんだ空ですが、

組み合わせによって〈告知〉は新たなイメージを発しているようです。

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〈自由の入り口で〉モチーフの組み合わせです。

鈴、樹木、裸婦、切り紙、窓、白い雲の浮かぶ空。

おなじみのモチーフが仕切りのある箱に置かれているという絵もおなじみの手法ですが、

そこに大砲が加わり、マグリットの絵は皆静止画像ですが、

緊迫感はなく、ただ、大砲もまたマグリットのモチーフのひとつに加えてもらっていいいだろうか、と確認しているのですがような明確なものを感じます。




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モチーフの球体。

これもモチーフの使い回しではあるのですが、球体になってぽっかり浮かんでいると、妙に可愛らしく感じます。


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この絵はたぶん、マグリットを敬愛するゆえんのダリの作品で繰り返し引用されていたので、既視感に襲われるのですが、はじめてみたはず。

でもそういう、初めて見たはずなのに既視感を拭えない絵は多かった。

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卵もまたマグリットのすきなモチーフのひとつだと思うのですが、Twitterのプロフィールはデフォルトでは卵になっていますね。もし、ママグリットがTwitterをはじめたら、フォロワーさんはプロフィールを卵にしてあげてほしい(笑)。

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この絵はマグリットの好むモチーフのひとつパイプを使いながら、マグリットから逸脱しているようで気になります。

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この真っ赤な背景にさっそうと現れたシルクハットの怪人はファントマのような気がするのですが、

横尾忠則の作品に引用されていた気がします。家に帰ったら確認しなくては。