ホテルメトロポリタン盛岡 NEW WING 2F フランス料理 モン・フレーブには、
先日、めずらしく仕事が3連休になったという友達が来た時に、
じつは行ってみたいんだよね~と言われて、じつは私も行ってみたかった、
ということでランチに行ってみて、その贅沢さと美味に魅了されてしまい、
よし、卒業式のあとはここに息子を連れてこよう!
学生の制服は正装だと聞いたことがあるし。
きちんとした格好にはまちがいないはずだ。
卒業式でつけてもらった胸のブーケが華やかです。
え?なにがあったの?という顔の息子でしたが、次第にコーフンと喜びが
大きくなっていくのでした。
水の入ったグラスをブランデーグラスのように持ち、ゆったりまわす息子。
満面の笑みです。
ふたりだけなのに個室になっていて贅沢の極み、だったのは、
シーズン柄でしょうか、貸切のお客様がいたから、気を遣って部屋をべつにしてもらったんだと思います。
こちらも息子と私だけで、やりたい放題(といってもスマホでお料理写真を撮りまくるくらいですが)。
ノンアルコールのスパークリングワイン、ベルギー産だそうです。
なにかベルギーの貴族の奥方になった気分である。
お会計のテーブルに鎮座まします、われらがそばっち。
なでやすいところに頭があって、絶妙…。
このメニューブックをみると、
去年盛岡劇場で見た、
もりげき八時の芝居小屋 「リストランテⅢ」
を連想する…。
その時も、お芝居に触発されて「黄金の魚」にはその足で立ち寄ったのですが、
モン・フレーブはなにか特別なことがないと…とか思ってしまって。
息子の卒業、これくらい特別なことがあるでしょうか。いやない。
ってなわけで!
アミューズ・ブッシュはウニのババロア、金色のゼリーは和風だしを固めたもの。
コンソメのゼリー仕立てはよくありますが、ウニにあわせて和風のだしなのですね。
これがなめらかでチーズクリームみたいな味わいで。うには生うにではなく、塩漬けのうにを
使うそうです。
そしてアミューズ・ブッシュとともに登場したのがこちら。
ライ麦パンと丸いパン。どちらもハード系ですが、特に固い、ライ麦パンの方を
息子がひどく気に入ってしまい、
作法として手でちぎってもいいけど、フォークで口に運ぶように、
ちぎった面は相手に向けないこと、たべる分だけちぎりなさい、
などと教えてやると、真面目に実践する…時々思わずちぎったままたべてしまっていましたけどね。
固いパンはきらいだと思っていた息子のこの変わりよう。ちょっと複雑(笑)。
さて、前菜はメニューから選べるのですが、
息子は文字通りの肉食系男子なので、パロマ産生ハムのサラダ。
私の前菜は、フォグラカナールのソテーと大根のキャラメリゼ、バルサミコ酢のソース。
ダイコンとフォグラの厚さがおなじ!
ソースはこってりしていておいしかったので、パンでぬぐっていただく私。
緊張で耳が赤くなっていた息子が次第に自分のペースを取り戻しまして、
この時間を楽しんでいる感じになってきました。
しかし、最後になにを思ったのか、
「クリームは耳にもよく擦り込んでください」と言い出して、
ここは「注文の多い料理店」か!と。
卒業・進級を祝う会で発表してくれた、「注文の多い料理店」をやってみたかったみたい。
(つづく)