ふだんは学校でなにかあったかと聞いても、

なにもないよ。

お母さんは静かにして。

で終わる息子ですが、きのうは、

あった、仕事はイーブンじゃなくてもいい、って先生に教えられた、と珍しく語りました。

イーブンという言葉が息子の口から出たのも目覚しかったです。

息子は支援学級で授業を受けていますが、いくつかの科目で同学年の交流学級に移動します(これはほかの子達もおなじ)。

その交流学級で、ペアになった子となにかを書くのに、

「アイディア俺、下書き俺でちょっとムカついたから、はい、じゃあ清書は全部やってね!と言ったら先生に言われたんだ」と。


(ここまでを聞いてのママの感想。どんなアイディアと下書き…ってかお前がゴリゴリ進めて相手の子がポカーン状態じゃなかったのか? 

親ならわが子が言うことをそのまま受け入れたいところだが、独特解釈に生きる息子なので、できるだけ息子を悪者として話を聞く習慣ができてしまっている。

だって交流学級の子だったら息子よりなんでも上手にできるんじゃないのーという逆差別的偏見もあるんだけどさ)

先生は、仕事はイーブンじゃなくてもいい、その人によってできることは違うから、必ずしもイーブンにやるのが公平だとは限らないんだよ、とこんなことをお話ししてくれたようです。

そして息子は、
「小学生にする話じゃないよね、深い」と感銘を受けて、

「将来俺が部下を持ったら、人使いが荒い上司にならない。その人のできることを理解して仕事をしてもらうんだ」


…みなさんならなんて?

私は思わず、

「お前なんかに部下なんて一生できないから油断しろ!」

と口走りそうになりましたが、先生のせっかくのお話が台無しになってしまうのでグッと堪えました。しかしその例えなによ(笑)。いやわかってます。息子はちゃんとわかってる。

先生も息子ならこの話を分かるだろう、と思ってお話ししたんだと思います。そして、きっとわかる子だと信頼して話してくれたのが息子にもうれしかったんじゃないか。

仕事はイーブンじゃなくてもいい、しかし、私こそそれをいつも忘れがちで、

自分にできることは誰にだってできるはずで、できないのは怠けていてズルい、

と考えがちです。私は謙虚なつもりで、こんな下層階級(息子的思想が伝染してきました)の私に出来ちゃうことが出来ないってマジありえないんですけどー!!

と思っているのだけれど、

謙虚と傲慢の境目ってどこなんだろうね。

親まで反省させてしまう、深いお話しなんでした。