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高知港の護岸にウミガメを守ろう、という看板もありましたが、

ウミガメたちの石彫(小さい)に和む私です。



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接写しているってことは、撮りながらストレッチもしたんだよなあ。

折り返しのあるコースは、復路に入った選手たちが目に入ってくるので、

そしてみんなもれなく草臥れているので、

早く向こう側の人になりたい一方で、この先まだまだ長そうだな、と不安になったりもします。

元気なひとは知り合いとハイタッチしたりしているけど、花海道、海はきれいだし、気温も湿度もむしろ快適なんだけど、長いよう。

ホノルルマラソンのビーチ沿いをえんえん走っている気持ち。いや走ったことはないけど。

と、葛藤しつつ走っていたら、看板が見えてきたー!


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おー!!

仁淀川じゃん!!

これでまた一気に気持ちが上がった!!

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宮尾登美子の『仁淀川』きたーーーー!!


って『仁淀川』はテンションが上がるような小説じゃないです。ざっというと、満州から命からがら帰ってきた綾子が、仁淀川ほとりの農家の嫁として働きすぎで結核を患い、父母の死に衝撃を受け、最後に自分の生きる道を摑んだ、というような物語です。

ただ、仁淀川のイメージが自分の実家の近くが農家ばっかりで川も流れていたのでそんなしょぼい川しか想像していなかったので、

こんなに綺麗な大きな川だったのか!と。

仁淀川の河口だからほとんど海なんだけど、仁淀川ブルーという言葉があるくらい、源流は深い澄んだブルーだそうです。


綾子は宮尾登美子自身です。

『櫂』では父の稼業が女衒であり、甘やかしてくれる母がじつは義理の母だった、という波瀾万丈があり、

『朱夏』では教師になった綾子が同僚と結婚し、満州に渡り、敗戦後ボロボロの姿で引き揚げ、

『仁淀川』では最初の結婚を描く。

わけで映画の『陽暉楼』や『鬼龍門院花子の生涯』の啖呵や絢爛の衣裳のイメージでは全然ないです(笑)。

しかし、長年仁淀川をしょぼい川だと思っていたので、この仁淀川を見てその想像が一気に覆ったのが痛快でした。

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金網がないからダイレクトに仁淀川を撮れてうれしい。

そうこうしているうちに、


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折り返しだっ!!


折り返しというと半分の距離にあることが多いですが、ここは32km。

ゴールまであと10km!

ということはうちからイオン前を通って美術館の庭を抜けてアイーナを通って、また家に戻るコースより短いじゃん!



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そこへ畳み掛けるようなかつおめしですよ。


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配っているおばさんが宮尾登美子に見えるくらい、またテンションが上がってきました。

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そして高知ではなんといってもやなせたかしですよ!



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やなせ先生のキャラクターたちの応援に心も弾むぜ!!

ということで花海道の折り返しは気持ちが楽になって(脚はだいぶ固くなっていましたが)、

楽しむ気持ちで走っていました。