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トランヴェール2月号に岩手県立博物館の「仮設立博物館 被災文化財等保存修復施設」の記事がありました。





「100年先の人々のために、現代の文化や、地域の人々の生活の証しを残すことは重要だと考えています」という、岩手県立博物館学芸員の赤沼英男さんの言葉に関連して思い出したのは、


東京国立博物館で3/15まで開催中の、



特別展「3.11大津波と文化財の再生」





で、展示されていた


アカショウビンの剥製のことです。


それは市の小学生が体育館の窓にぶつかって死んだアカショウビンの亡骸を、最初お墓に埋めたものを掘り出して、やっぱり博物館で保管してもらおう、と持ってきたものでした(ディティールは間違っているかもしれませんが、だいたいのところで)。


小学生たちは卒業しても、アカショウビンの剥製に会いに博物館によくやってきたそうです。


このエピソードも小学生たちの博物館に寄せる親しみと信頼や楽しかった小学校時代などを伝える証しでありましょう。


勇気ある戦時下の小学校の校長先生によって匿われた青い目の人形も、よく残ってくれたなあと思って見つめてしまいました。


人によって胸を打たれる資料は様々だと思われますが、


それぞれが地域の生活の中に溶け込んだ貴重な資料だとして、難しい脱塩の実験を繰り返しながら、効率的に修復を進めている博物館のみなさん。



トランヴェール2月号は今回保存用にいただいてまいります。