USBにクレヨンしんちゃんのマスコットをつけていたのも別の意味で痛いですが、
いやそこじゃなくて、
腕が折れてしまいました。一体型ではないので、胴体の継ぎ目から折れた腕の断面が見えます。
連想したのはきのう見てきた「みちのくの仏像展」(東京国立博物館 ~4/5)でした。
岩手・天台寺 如来立像 平安時代 11世紀
仏像展には19点(でいいのか?)、26体の仏像が出品されていたのですが、古い時代の、腕や手がない仏像が4体並んでいるコーナーがありまして、
展覧会の見所の仏像たちではないのですが、古くて彩色のなされていない仏像がなぜかすごく気になるなあと思ってしまって。
山形・吉祥院 千手観音菩薩立像 平安時代 10世紀
山形・吉祥院 菩薩立像(伝薬師如来) 平安時代 11世紀
山形・吉祥院 菩薩立像(伝阿弥陀如来) 平安時代 11世紀
特に千手観音は千の手を失われたことになるのですが(ほんとうに1000本の腕があったとは限らないのですが)、
時に漂泊されたような清々しさがあり、その木肌の白っぽくそそけたところや、無数の虫喰いの孔も見つめたくなるものです。
いつもなら、十二神将バーッと走る(戦いがすきなのだ。現実では弱っちいので、戦いの神様にファイトしてもらいたいわけだ)私ですが、
なせかこの4体からしばらく動けなかったのでした。