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きょうは私の好きな館の日だったなあ、結果的に。


美術館、図書館、博物館。
映画館がないけど、だって見たい映画の封切りがまだ先なんだもん。
水族館は盛岡にはないしね。

でも岩手県立博物館に行くと、さかなクンの熱いメッセージとイラストがあって、

これも水族館のお札と思えば…。さかなクンに会ったことはないけど、久慈駅前のまちなか水族館・もぐらんぴあ にはさかなクンの真心がいっぱいつまっていて、

小さい水族館ですがすごくいいです。



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きょう気づいたんですが、博物館のこの橋ですが、

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館内のこのマメンキサウルス(たぶんラテン語名に忠実に発音するとマメンキサウルスなんだと思う)とイメージが重なっているんじゃないかなあ。

息子が2歳ごろから恐竜の化石を見に来ていました。ちなみに一般310円、中学生以下無料です。安すぎる…。

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2階の喫茶ひだまりは14:30までで、でも閉じないでいてくれるので、自販機から飲み物をとって、

この岩手山パノラマを独占できるわけ。
贅沢を通り越してるだろ…。

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息子の見所は手です。手だけはきれいです。長すぎる前歯は言わないであげてね。
(たぶんでかくなり始める予感…)

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企画展の漆絵に惹かれてきたんですが、常設にお正月の風俗が展示されていて、やっぱり見たくなりますよね。

ほぼ貸し切りでゆったりした気持ちになります。繭玉、おもちで作るので私のところでは、もちの花、と言っていたな。


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もう2年前になるんだなあ。八戸のえんぶりを思い出す。

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これは沿岸の吉浜に伝わるスネカ。



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怠け者の脛を持っている斧で剥ぐという恐ろしげなナマハゲの仲間ですが、

背中にしょってるなにかからはみ出した幼女のピンクの長靴がギョッとするほどの恐ろしさです。いい仕事をしてるなあ。

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その後、企画展《漆絵のデザイン~浄報寺塗菓子盆の魅力~》へ。

なにかこう、蒔絵みたいな派手派手を想像していたんですが、違ったみたい。

でもそれはがっかりという意味じゃないですよ。

展示の解説が飾らない引き締まった文章ながら、分からないことについては分からない、とするなど率直でユーモアがあって楽しめます。特に笑わせようという感じゃないんですが…

桃の漆絵がいちばん数があってしかもお手本をなぞっている絵じゃないので、みんな違うんです。そこがすごくおもしろかった。日常に使われるものを大量生産ではなく、ひとつひとつ絵付けをする職人の個性や仕事を楽しむ姿勢を見たような気がして。



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これがいちばん気に入った桃の漆絵。

色がついているでしょう?ほかにもいろんな桃があって、おなじモチーフでよくこれだけ考えるもんだなあと。

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傑作、ねずみ大根。

大根も白いことから清浄の象徴で、おめでたいものだし、そこに子孫繁栄のネズミさんがちょこんと。金色に緑をグラデーションのように入れて、めでたさがさらに引き立っています。



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その後また常設に戻ってみれば、赤と黒の漆の腕って当たり前のように思っていたけれど、これが私のスタンダードなんだなーと。赤と黒、ジュリアン・ソレルじゃなくて(笑)。

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岩手県立博物館の錦絵コレクションも見て満足感。数枚展示されていたのですが、これがいちばんすきだった。一勇斎国芳の静御前の絵。

博物館は建物も敷地の庭も、もちろん展示の内容もすべていいのですが、

それを独り占めできる静かなひととき、に満足するだけじゃなくて、

この贅沢な時間と場所をもっと多くのひとが利用したらいいのになあと思っております。

図書館も昔はいまのように気軽に誰でもどこでも利用できるって感じじゃなかったので、

博物館や美術館に対する人の心の閾も少し先ではグッと低くなって、

ふだんに美術館や博物館に寄るひとがふえていくといいな~と思います。