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安野光雅美術館には1月10日に行ってきたのですが、

その後バタバタして記事を書いていなかった…。

私は画像管理にあまり熱心ではないので、過去にもケータイが
壊れたついでに、ま、いっか、で、数多の画像をなくしてきました。

でもブログにけっこう残っているので、じゃ、画像はとりあえずブログに
残しておけばあとで振り返る時にもいいかな、と。

安野光雅美術館は、そのたたずまいが津和野の風景のひとつに
なっていました。



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「あ」の字は安野光雅のあ。ショップでもらったオリジナル袋にも
この「あ」があしらわれています。



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丸ポストがあるのも素敵ですよね。

心に余裕があれば、安野光雅美術館で手紙をしたためて、
この丸ポストに投函したら素敵だと思う。

館内にはお手紙を書いても浮かない感じのテーブルもありましたよ。


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企画展はふたつの展示室で「繪本シェイクスピア劇場」と「原風景の旅」。

原画は印刷されたものとは色も違うし、一枚一枚につけられた安野さんの
文章がまたよかった。ので思いがけず見るのに時間がかかってしまったのでした。


「壺の中」(美しい数学4)の原画があって、もともとすきな絵本でしたが、
原画の青い壺の美しさや大海原など、青がほんとうにしみるようでよかった。

その後ショップで絵本を買おうかな?と思ったのですが、

…よくあることですが原画がうつくしすぎて、うーん、比べるとやっぱりなあ、
と思ってしまって「壺の中」は買わずじまいでした。ははは。

代わりに、「原風景の旅」と「繪本シェイクスピア劇場」を買ってきました。
こちらは原画の隣にあった文章がそのまま載っているのかなと思っていたのですが、

ちがうような気がします(笑)。

全部が違うのか、一部だけなのかわからないのですが、
「テンペスト」の原画の解説(解説というより、絵にまつわる思い出や、
その風景などの記憶で、戯曲を野暮ったく解説するようなものではないです)で、

徴兵されて、坂出港から乗船して出兵したことが書かれていたと思うのですが、
あれ?買ってきた本にはそんなことは出ていないのですよ。

うーん、どこで見たのでしょうか。坂出港からの出兵(でも戦争が終わる直前のことだったので、
生きて戻れたのは幸いです)。


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展示室は白い壁ですっきりした印象です。

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廊下がすごく楽しい。



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中庭をぐるっとめぐるような構造で、歩きながら風景が変わる…。


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この向こう側には懐かしい小学校のクラスがあります。

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木の机は二人掛けで、黒板があって、木製のオルガンがあって。

「二十四の瞳」の場面のようでもあります。



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現役小学生の親なので、机と椅子が子供用ではないことに気づきました。

もしかしたら、いわゆる「大きなお友達」のためにここで講演や
ワークショップが行われるのかしら。

実際、私が小2くらいまでがこの2人でひとつの机だったのですが、
それは上がパカッとひらく蓋になっていて、表面には凸凹が激しくあって、

その穴を虫歯に見立てて、消しゴムを詰めたり、赤鉛筆を詰めたりして
歯医者さんごっこに熱中していた気がします。



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図書室がその隣にあり、ひとりで探索していた息子がまんまと
いついていました(笑)。小学生ごころにぐっとくる選書であるもよう。


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私は私で、壁に貼られた美術展のポスターの中に、
萬鉄五郎記念美術館の「晴山英展」があったのが、
驚きでした。萬鉄五郎記念美術館では絵本の原画展もよく
行われているのでその関係かな、と考えてみたり。

でもここ津和野。やっぱり不思議な感じを受けましたねー。

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玄関から入ってのホールが大きく、広く、天井はこんなふうになっていて、
見ごたえがあります。

撮らなかったけれど、大きな机があって、そこにだまし絵の絵と、特殊なレンズが
おかれてありました。

ホールの向こう側には本屋さん?と見紛うグッズコーナーがありました。
でも安野さんの本だけでも多いのに、安野さんとつながりのあった人たちの本や、
津和野にまつわる雑誌なども置かれているので、

ここは津和野の本屋さんにもなっているのでは…と感じました。

もちろん、本ばかりではなく、一筆箋やフォルダやシールや、そんな小物もあったのですが、
安野さんが本をすきなひとなんだなあというのが伝わってくる…。


それはやっぱり津和野といえば森鷗外を生んだ土地というのがあるのかもしれないですね。
勉強すること、本を読むことに対するあこがれが土地全体にあるのかな~と。



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津和野の夕空は郷愁をつれてくるような空でした。

ああ、いい夕空だな、と思っていたら、

翌日の「美少女の美術史」の「女生徒」上映会の2部、

コンサートで遊佐未森さんがきのう、大阪のコンサートのあと、山口線で益田市に
向かう途中の津和野の夕暮れの風景がとてもよかった、

とおっしゃっていて、

おお、もしかしておなじ列車に乗って、おなじ景色をみていたのかも!
と感激しました。

コンサート会場から次へ向かう歌手と、
小学6年生の男の子とその母親。

全然なんの接点もないんですが、津和野の町を列車に乗って通って行ったんだなーと思うと、
なんとなく、安野光雅さんの描いた旅の風景の中にいたような気になるのでした。