ブログでいつかシャイム・スーティンが7点もあるヤマザキマザック美術館に行ってみたいものだ、


と書いてから半年ほどで実現するとは。


スーチンの作品で一番最初にであったのは上野の国立西洋美術館の「赤い服の狂女」でしたが、

ヤマザキマザック美術館には何と7点もあると知って気になっていたのでした。

でも、企画展のときはコレクション展はやらないタイプの美術館だと思っていたので、

企画展もよかったのですが、常設展の特に19世紀から20世紀のコレクションには興奮してしまいました。

とりわけ、シャイム・スーチン!!


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「女の横顔」

(ヤマザキマザック美術館の常設展示室は一部を除いて撮影できます)

スーチンの作品は水色の部屋(コレクションは年代ごとに部屋の壁紙の色が変えてあって、スーチンのいた部屋はキリングとかパスキン、ドンゲンがいました。最近すきなタイプの画家ばっかりじゃ。

それでもスーチン7点は圧倒的です。






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「野兎」


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「羊肉」

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「ふしのある木」

この作品がいちばん衝撃的でよかった。
爪が食い込むような生々しいショックがある。

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「緑の木」

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「狩猟地の番人/祈る男」

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「女の肖像」

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ヤマザキマザック美術館は常設展も企画展も、インテリアもすべてが間然するところがなくて行ってよかったのですが、

スーチンの7点を見られたこと忘れられない。コレクション全部出ているとは思わなかった。

スーチンの「ふしのある木」の解説を一部引用しますと…


「1913年7月、リトアニア(現ベラルーシ)からパリに出てきたスーチンは、絵が全く売れず、たいした仕事にも就けず、絶望的な貧しさのなかでの生活を強いられていました。もともと貧しい家庭に生まれたスーチンはフランス語をしゃべることができず、その内向的な性格から、ほとんど友達も出来ませんでした。唯一彼より9歳年上のモディリアーニだけは無二の親友として深い親交を結んでいました。そのモディリアーニは1920年亡くなり、絶望にくれた頃に描いたのがこの《ふしのある木》です。」


そして、この「ふしのある木」の反対側の壁に一点展示されていたのが、モディリアーニの、

「ポール・アレクサンドル博士の肖像」です。