三連休なにする?
ブログネタ:三連休なにする? 参加中
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旅します。



夏休みのあの凄い体力はなんだったんだ、と思うほど私はいま心身とも

低調で、


50代なんだから、それがふつうだっつーの!


と、ツッコミを自分でも入れていますが、そんなに出歩きたくない感じ。




冬休み中、「げんない」を見に行ったのが唯一のおでかけかなあ。


秋田は他県とはいえ、私の運転で行ける範囲なので、旅ってことじゃなくて、

ドライブの範疇だ。青森、秋田は日帰り圏内=ドライブ圏内だなあ。


(べつに「げんない」と「圏内」をかけたわけじゃないのよ)


が、


ついに私もいい加減、この低調と付き合うのが厭になってきたので、

荒療治で旅に出かけることにしました。構想は去年の秋からあったんだけど、


低調に負けてあやうく、ま、私風情が美術展を見たってなんになるわけ?という

悪魔のささやきに流されるところだったわ。チケットを買ったのは昨日でした。



8日(あした!)からの旅のチケットを6日に買う。



まあこれは低調だからというのもあるけど、もともとアバウトなんでね。


さて、こういうスケジュールだ。



8日


神奈川県立近代美術館 鎌倉館


日本で最初の公立近代美術館として1951年に開館した鎌倉館は、ル・コルビュジエのもとで学んだ坂倉準三による設計で、代表的な日本のモダニズム建築として世界的に評価されています。(HPより)


というわけで、建物も見どころであります。先月美術館ボランティアの研修で国立西洋美術館の建築についてボランティアガイドツアーでル・コルビュジエの建築の特徴についてもずいぶんいろいろ教えていただいたので、その復習にもなると思われ。


コレクションの対話 近代美術の対話

2014年10月11日(土)~2015年1月12日(月・祝)



藤田嗣治 《二人裸婦》 1930年



神奈川県立近代美術館 鎌倉別館


美術と文学の交流 麻生三郎の装丁・挿画展


2014年9月27日(土)~2015年1月12日(月・祝)



太宰治著「人間失格」(『日本文学全集 太宰治』河出書房新社、

1968年所収)のための挿画原画
個人蔵



「麻生三郎の装幀・挿画展」のことは、秋に行った、


「美少女の美術史」のレクチャーの青山ブックセンター本店の

講堂の前にあったチラシから知ったんでした。お?この絵はなんだ?

と思って。


でもそのときは、ちょっと遠いし、無理だろうな、と思っていました。



余裕があったら、


鎌倉市鏑木清方記念美術館


鎌倉文学館


も行ってみたいと思うけど、鎌倉の地理がどーなっているか全然調べてもいないので、

出たとこ勝負だな!


その夜は鎌倉からバビューンととんで、なぜか名古屋泊。

そして今回も息子の切望する名古屋グルメはスルーの気配(笑)。



特別展「館長 庵野秀明 特撮博物館」ミニチュアで見る昭和平成の技展


2014年11月1日(土)~2015年1月12日(月・祝)

名古屋市科学館



名古屋市科学館はプラネタリウムが物凄く大きくて、ほかにも見どころ満載の

大きな科学館なのであります。たぶん、ここで一日終わる気がします(笑)。


おなじ白川公園の敷地に名古屋市美術館(黒川紀章設計)もありますが、

あいにく休館中(笑)。常設コレクションだけでも見ごたえがあるんだけど。


まだ行ったことのなかった美術館があるので、そこに行けたら


ヤマザキ マザック美術館

未年計画名古屋ひつじ物語展


2014年11月14日(金)~2015年2月15日(日)




あ、名古屋市科学館の巨大プラネタリウムにヒツジってすっごい

SFチックでおもしろい!!


そういえば名古屋だったかな、未神社があるところって。

すごい混雑らしいけれど、気になっていたんだよなあ。


ここのオールドマスターのコレクションも見たかったけれど、コレクション展と

企画展を交互にやるタイプの美術館なのね。


で、名古屋からなんと!山口へバビューーーン!!山口泊なのです。


10日 山口県立美術館


企画展はやっていないけれど、わたくし的に企画展に匹敵する

コレクション展があるんだもんね。


新春の寿ぎ(日本絵画、おめでたい金屏風がメインっぽい)


雲谷等與 《群鶴図》(左隻) 山口県立美術館蔵


昭和の情景(写真牛腸茂雄、荒木経惟、木村伊兵衛、植田正治、林忠彦)


香月泰男とシベリア・シリーズ2-"シリーズ"の展開


香月泰男 《点呼》(左) 1971年 山口県立美術館蔵


戦争画や戦争と美術家、シベリア抑留ということに関心を持つようになって

2年くらいでしょうか。おざわゆきさんの「凍りの掌」の衝撃はいまも薄れません。




館蔵品による 吉村芳生展






企画展なしでむしろセーフっつーか!!


山口県立美術館には「五百羅漢図展」のナイトミュージアムで行ったなあ。

夜だからどんな美術館か、全貌はみえなかったんだけど、

意欲的な美術館という感じを受けたなー。



で、津和野へ。


安野光雅美術館



この建物だけでももう充分って感じですが。


佐藤忠良と安野光雅の対談集を読んだので、

予習になったかな?


宮城県美術館の佐藤忠良記念館では予習がおおいに

役立ったわ。


で、津和野といえば、のこのひと。


森鷗外記念館


鴎外写真


去年は永井愛作の「鷗外の怪談」も見たし、


ここもチェックでしょう。


もともとは15歳でなんの予備知識もなく、手にとった

文庫本の「贅沢貧乏」(森茉莉)から現在に至るのですが、


世田谷文学館で行われた「鷗外と娘たち展」も行ったんですよね。

なんと2010年だ。鷗外には息子が3人いたのに(次男不律は夭逝したが)、

娘たち展が成立する不憫(笑)。世田谷には鷗外の次女杏奴が夫である画家の

小堀四郎と住んでいたのでまあやむなしといえばやむなし…。


また、「鷗外の怪談」の中にも出てきた、


キリシタン殉教の「乙女峠」も気になるところであります。

舟越保武展でいちばんインパクトがあったのが、

長崎二十六聖人のドローイングだったしなあ。

長崎の浦上キリシタンが流罪になって石見の津和野へ送られてきたそうです。


津和野カトリック教会 乙女峠殉教者に捧げたマリア聖堂

その夜は益田泊


疲れていなかったら、こういうイベントもあるのですが…。


石見の夜神楽 週末公演<益田市>



1月 10日 (土), 19:30 ~ 20:50


益田市駅前町17-1 (地図)


益田駅前ビルEAGA 3階大ホール
石見神楽保存会 久城社中
演目:天神鬼、大蛇


11日


益田に泊まったのは、


島根県立石見美術館


美少女の美術史


企画展「美少女の美術史」 2014年10月4日(土)~2014年11月17日(月) 島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター「グラントワ」内)


2014年12月13日(土)~2015年2月16日(日)


関連イベントがあるので、1月11日しかないっ!!と思って、

全体のスケジュールをこの日に焦点をあわせて組んだわけです…ええ、

構想自体は早くからあったんですけどね。やる気を出したのが一昨日というね。



アニメ《女生徒》新春特別鑑賞会

第1部:塚原重義監督作品上映&トーク

第2部:《女生徒》によせる音楽会

出演:塚原重義、遊佐未森(歌、朗読)、大口俊輔(ピアノ)

[日時]1月11日(日)13:30開場/14:00開演

[会場]小ホール/定員400名/鑑賞無料

*ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要です。

*当日朝10時より総合受付カウンターで入場整理券を配布します。


どのくらいの混雑になるかわからないので、からぶりでも構わないから

ここは整理券ゲットにイノチガケだじゃ。


じつは「美少女の美術史」、すでに青森県立美術館、静岡県立美術館でも見ており、

青山ブックセンターでのトリメガ研究所(名前の由来は研究所員三人がメガネだから。トリ=3、メガ=メガネ)

のレクチャーにも出たしなあ。さらにイベントにも出ようというのか!そこまでか!


いやそこまでじゃないっす。


そこまで熱い気持ちはないタイプなんですが、行動が熱いというか…

心がつねに淡々としてぬるいので、行動が過激に熱くなっていくのです。そうでもしないと、

心が完全に冷凍されちゃう危機感があるわけ。同じようなひとにしかわからない謎の行動原理。


で、この日は夕方から夜行バスで東京に戻る。

いわゆる車中泊ってやつ。私も息子もバスではまず眠れないんですが、

移動方法でいちばん効率的だったのが夜行バスだったのでしょうがないじゃん。


乗りたかったのはいかにも島根・出雲ワールドなスサノオ号だったのですが、

あいにく方向がちがいました…スサノオ号…いつか乗ってみたい…バス苦手なのに。


まあいいや。


12日


朝7時頃新宿到着。眠いに決まってる。


トロトロ移動。


上野方面へ。


とーはく。

黒田記念館で黒田清輝の「智・感・情」ほかを鑑賞。


移動。やっと帰れる~と息子が喜びそうですが、まだ帰らない。


やまびこで郡山へ。

そしてそこから在来線で猪苗代へ。


はじまりの美術館


帰ってきたDr.N 小沢剛 展


2014年10月18日~2015年1月12日(月・祝)



2014年6月にできた小さな美術館なのですが、

その第一回目の企画展が、


「手づくり本仕込みゲイジュツ」で、



アール・ブリュットを軸に

あらゆる表現を発信する

「はじまりの美術館」がはじまる!



だったんですよね。


行きたかったんですが、行くなら息子も連れて行きたかったので、

なかなか機会がなかったのでした。


小沢剛さんの作品は「オオハラ・コンテンポラリー・アート・アット・ムサビ」展や、

東京都現代美術館のコレクション展で見たことがありますが、


まとめて見られるのはうれしい。


野口英世は子どものころ、偉人伝で1,2目にすきだった。

エジソンやキュリー夫人と1,2を争っていたわけ。私の中でですが(笑)。


自分自身がそうだったから、夢中になるとまわりが見えなくなるタイプの偉人が

すきだったんだろうなあ。


野口英世記念館


には何年か前に行ったことがありますが、英世人形がすごくよかった…。



はじまりの美術館から在来線で郡山にもどって、そこからやまびこで仙台まで、

乗り換えて盛岡には8時台到着の予定。


指定は盛岡ー東京 と、 仙台ー盛岡


しかとってないっす。アバウト。出たとこ勝負。


でも最後の最後は、疲れを遺さない程度にまとめた感じかな。



この記事を書くのに2時間がかり(笑)。


さて、この旅からもどって私は低調を脱することができるのでしょうか。