きのうの19:45~公演に行ってきました!
一方、銀メタリックの衣装の長身すぎる王女様は、「続・姫君たちの午後」で
ディズニーキャラクターの誰かをなにかしたようなシンデレラ姫に。
100年の眠りの眠り姫と、脚がないので移動が大変な人魚姫の
雑誌モデルの仕事を強奪するのであった。三人の姫のディズニーキャラクター
ディスっぷりがまたおかしかった。毒はおかしさを倍加させますなあ。
「スターな男のお茶の子さいさい!」に出てきたドラえもん(なのか?)が
つぎの
「ドラえもんカフェ」のドラえもん(なのか!)に。ぼくドラえもん、ぐふふふふ、
と笑う声はドラえもんの長身すぎるドラえもん(中村章義)のカフェメニューは
藤子・F・不二雄ミュージアムのカフェメニューにこんなものあったらいいな、
とは全然思えないすごい世界が展開しているのであった。
ドラえもんの顔のカフェラテとか絶対ありえない。メニューにあったものは…
「サイレンスがいっぱい」では、男性キャスト大集合。
昔懐かしいパントマイムで伝えるゲームをやるのですが、、、
最後には養命酒の香りが漂うのであった…。
「ドリーム刑事VSクリーム刑事」では、
ドリーム刑事(斎藤秀樹)と、台頭するスイーツ王子、クリーム刑事(小笠原利弥)が激突!
しかし、推理の腕を競うとかじゃなくて、
いかに派手なポーズを決めるかの戦いになっているところがおかしい!
クリーム刑事には、「どんなに用心しても用心しすぎるということはない」で
華やかな死に際っぷりを見せてくれた小笠原利弥さんが華麗なピルエットを
決めてくれます。どこのバレエ教室だよ!といいたいくらい、足さばきが決まっていておかしかったです。
ポーズやダンスが決まっていればいるほどおかしいんですよね。
落差が笑いを生むんだなあと感じます。
そして、ふたりの派手なポーズ&ダンス合戦で、どちらかがどちらかに重なって
よく見えない、ということが全然なかったのが印象的でした。
お芝居を見に行って、いい場面なのに、役者さんが大道具やほかの役者さんに
重なって見えないよー、ということが時々あるのですが、
さすが25周年の劇団だ!と思ったです。
「ロールプレイ」では、ガソリンスタンドからブティックに転職した青年(皆川泰亮)とその上司(菊地潤)が登場。
上司がいくら注意しても独自の元気すぎる接客がやめられない新人が、やがてお客様と距離を縮めるトークにドラッグの話を持ち出し…。
9つの劇すべてがそうではないのですが、
「スターな男のお茶の子さいさい!」の謎のドラえもんが「ドラえもんカフェ」に出たり、
「ドリーム刑事VSクリーム刑事」のスイーツ好きなクリーム刑事が「続・姫君たちの午後」では
ラブリーな王子様(なのか?)になって姫君たちにエクレアを配ったり、
一言のセリフの中に、あ、あの芝居のあれだな!と思わせる言葉があったり、
そのゆるやかなつながりもおかしみを誘いました。
最後が、「病み上がり、霧ヶ峰」
上演前に主宰の斎藤英樹さんが、じつは手術をしたばかりで、というお話をされて、
その手術もコントになってしまうのがおかしかったのですが、
ほんとうに病み上がりで「病み上がり、霧ヶ峰」(霧ヶ峰という名前のベテラン俳優の役なのです)を
発想し、演じるというのがすばらしい。
大ベテランの霧ヶ峰に対し、共演の若手女優はなにも考えずに、
「誰このおっさん」的なスタンスで発言するのが痛快というか、ハラハラで
おかしい!
13人の役者さんが9つのお芝居で、いったいいくつのキャラクターを演じたんだろう?
25周年イヤーを、
3月再演、7月新作、9月もりげき王、
10月プロデュース公演、11月国民文化祭、
そしてこのコントライブ「My Favorite Things」でフィナーレを飾った、
劇団ゼミナール。
パンフレットにはゼミナールは一休み、とありましたが、
いえいえ、
八時の芝居小屋制作委員会プロデュース 「リブートもりげき王 ~キングまでの道程~」
12月17日~19日がありますよ☆手ぐすね引いてます、私。
今年はもりげき王、1日目の後半しか見ていなくて、
ゼミナールの劇をここで見られるのがほんとうに楽しみです。
今年1年「リブートもりげき王」も楽しみにしています!!