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生誕200年ミレー展 ー愛しきものたちへのまなざしー 宮城県美術館(~12月14日)

山梨県立美術館、府中市美術館と巡回してきた本展も、この宮城県美術館で最終回。しかも14日までで、

ほんとうに滑り込みセーフ。

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すきな作品は、最初の妻、ポーリーヌ・オノを描いた3点ですが、

特に「ポーリーヌ・V・オノの肖像」の潤んだ目が気に入りました。

このポーズや構図などからダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を下敷きにしたものではないかと言われているそう。コローの「真珠の少女」もそう言われていますね。


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ポーリーヌは肺結核を患っており、青白い顔色や手にそれはあらわれているのですが、

やはり目がいいなあと。

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ポスターやチラシに登場していた「青い服を着たポーリーヌ・オノ」は菅野美穂に似ているなあ。

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この老女の肖像にはハッとしました。ポーリーヌの母方の祖母だそうですが、目だけで老いというものを感じさせます。


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図録の色が赤みよりなので、羊が痛々しいことになってしまいましたが、実際にはもっと明るい色みの画面で、羊のもくもくした毛と、刈られたあとのぐんにゃりしめっぽい皮膚の感じもよかった。


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国立西洋美術館所蔵の「春(ダフニスとクロエ)」。

すきな絵なので、いつもより近くでみられてうれしい。西洋美術館の常設ではもう少し高い位置で照明も落としているので、雰囲気がちがう。

こんなにパッと輝くような色彩だったとは。

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私はミレーはあまりすきじゃなかったのですが、新国立美術館の「オルセー美術館展」で「晩鐘」を見て、

ミレー、いいなあ、と思ったのでした。
だからミレーが生涯3回、四季連作を描いたことも知らなかった。

寒そうなこの絵は「冬(凍えたキューピッド)」

山梨県立美術館所蔵です。

国立西洋美術館の「春」と列んで展示されており、これが美術展の楽しさだなあと思ったんでした。並べてみたいですよね。


夏は海外のちがう美術館にあり、秋は構想のスケッチは国立西洋美術館に所蔵されているけれど、現物はないようです。