『わたしたちができるまで 』岩館真理子 小椋冬美 大島弓子(復刊ドットコム)
だいぶ前に予約した本が家に帰ったら届いておりました。
大島弓子がすきだったので、この本はすでに読んでいました。読んでいたけど、もう20年も前だったし、たぶん、月カドで読んで単行本は買わなかったと思う。
生活の中の美といえば、大島弓子さんの描く日常のエッセイマンガや愛猫サバとの日々を描いたマンガがすきだった。
それも吉祥寺買い物や、洗濯物を干しているところとか、夜中に紅茶の缶をデッサンし始めて止まらないとか、
そういうディティールが楽しく感じられれ、
私の中では森茉莉の「贅沢貧乏」「私の美の世界」と同じ抽斗に入っている、すきなマンガでした。この頃までのふわふわしたペンタッチがいちばんすきな大島弓子なのですが、
あ、
いま、
猫
と
描く
ってすごく似てると思った。こういう小さな発見に心をとめるのもたぶん、大島弓子の影響です。
忘れられないのは、ヒメジョオンと子猫の目が似ている、
夢の中のスケートリンクと起きた時のサバの瞳(まつげに縁どられている)、
容疑者と夜汽車(ぐーぐーにつけようと思っていた名前候補)が似ている、
などなど、大島弓子の小さな発見はすごくおもしろかった。
岩館真理子と小椋冬美のマンガは読んだことがないんだけど、岩館真理子への大島弓子の質問は昔読んだのを覚えていたんですが、
吉田戦車が小椋冬美に質問しているのが意外でした。もう二度と行くことはない実家のあった町の保育園から高校まで同じコースでした。
岩館真理子や小椋冬美や陸奥A子や田渕由美子といった乙女チックがあまりすきじゃなくて全然読んでいなかったんですが、
田渕由美子さんのマラソン本はすごくおもしろくて、
え?そこから?と言われそうですが、乙女チックのマンガ家たちが大人向けに描いた作品から読んでみようかな~と思っています。