さあ35kmを超えたぞ。
あとは歩いても十分間に合うし、いまのペースだったら走ってもあるいてもそう変わらないじゃん。
長い暑い渇く。
歩いてもいいのになぜ走り続けるか。
私の場合、ただひとつ。
水を飲みたいから（笑）。
ポートタワーがこんなに近くに見られるなんて。
自動車をストップして走っているいましか見られない光景です。
疲労と渇きと膝のもったり感は強まってきました。
また、ここは沿道の応援も途切れ、ボランティアスタッフが声をかけてくれるものの、
東京マラソンの35kまたりとよく似た状況…。
がんばって、と、声をかけてくれるのもうれしいけど、ここに来て、時間をかけてゆっくり楽しまないともったいないよ、
というおじさんボランティアの声がありがたかったです。そうだよなあ、神戸の街を自動車をストップさせて、いいところを眺めながら走れるなんて、
楽しまないともったいよなあと。
そう気持ちを立て直し、少しずつでも前へ進みます。
しかしやっぱり給水は支えだ。
最後の給水給食は、水はあったのですが、
給食は絶滅に近かった（笑）。飴が2、30個かな。暑かったし、私も遅いランナーだし、仕方ないな～と。
むしろ早くゴールして、すきなだけドリンクをがぶ飲みしたい！
という欲をかきたてられました。
逆光でうまく撮れなかったのですが、ポートライナー、神戸大橋は絶景でした！
ゴールまであと4kmを切ったあたりから腰の痛みも消えて、体はキツイのに、妙に楽しい気持ちになって、
喉が渇いたよ～給水頂戴！の欲まみれな自分と、
ああ、神戸ってほんとうに街も人も素敵だなあ、走れるってありがたいなあという感謝まみれの自分を両輪に、
ゴールまでトロトロ走り続けたのでした。