テレビを聴きながら運転していたら、俳優高倉健さんの他界について、
宍戸錠さんがインタビューを受けていたのだった。

80歳の宍戸さんはもう泣いて泣いて、と語った後、「網走番外地」で一度だけ共演したけれど、

その印象が鮮やかで、

と、

大浴場でヘリに手をかけ、腕立てふせをもちろん全裸でやる高倉健の、すごい筋肉を見て、俺だって負けてはいないけど、と、

まるでその当時の若い宍戸錠と高倉健になったように語り、

もっと聞いていたかったが、

進行の都合と、まとめなければ、という気持ちを押しかぶせるようにして、司会者らはしぼめてしまい、あたら惜しい気がした。


大滝秀治さんとの共演の「あなたへ」が最後に見た高倉健映画だった。この映画の大滝秀治さんがほんとうに素晴らしくて、

思い出すと涙ぐみたいような気になる。

大滝秀治さんもいい体をしていたなあと思い出す。言葉は悪いが、カッコいい!と目が覚めるようなジジイ役をやれる俳優さんがいなくなったら、さびしい。

俳優のひとには、カッコいいジジイ役をカッコよくやれるまでがんばってほしいです。