きのう、岡田美術館に行ってきた私です。


御舟もすきだし、小林館長の講座も楽しみだし、というわけで

岡田美術館の近くの温泉ホテルに泊まって、


横尾忠則の温泉の絵を思い出したりして、

しあわせだったのですが、


美術館の入り口で、「深川の雪」は展示していないんですか、

というやりとりをしている年配のご夫婦がいて、


(えっ、「深川の雪」、いまは展示してないよね?

御舟目当てにやってくるよね?)


と怪訝な思いでいたのでしたが、


小林館長の講座の中で、


いまは〈深川の雪〉は展示していないのですが、日曜美術館でまた

〈深川の雪〉をやってくれたので、問い合わせの電話があって、

中にはここまで来てからいまは展示していないと知って、

へたり込んでしまったお客さんがいて、


というお話があって、


あ、そういえば日曜美術館、「世紀の大発見 深川の雪」だったなーと。


で、いまその録画を見ながらこのブログを書いているわけですが、

テレビを買ってほんとうによかった(笑)。


講座の中でも、修復前と後の〈深川の雪〉を見せてもらったのですが、

真ん中あたりの女の人の顔に縦線が入っていて(皺がよって折り線がついたものらしい)、

全体に色もくすんで、あらーー、って感じ。


いまそれをテレビで見ているわけですが、


岡田美術館でこの〈深川の雪〉を見に行った時は、フェルメールの〈真珠の耳飾りの少女〉よりは短かったとはいえ、行列があったので、その間にこの修復作業について映像を眺めていたことを思い出しました。


たしかあったよなあ…。


その時に解説やお客さんの整理をしてくれたスタッフの男性がたぶん、

きのう金魚の前で写真を撮ってくれたり、足湯カフェのお客さんたちに、


ここのコレクションの収集について、平たく言えば、どうやってこんな名品を

集めたのか、を答えていて、画廊やオークションを通じてまとめて買っているのではなく、


一点一点、持ち主との交渉です、と答えているのを耳に入れたんでした。


いま個人蔵の速水御舟の〈鍋島の皿に石榴〉が岡田美術館所蔵になることを

願っております。


そして、月・雪・花の三部作がいつか、岡田美術館で見ることができたら、

どんなことがあっても見に行くと思います。




あ、



〈深川の雪〉、次回の公開は、


2015年4月3日~8月31日だそうです。


講座の中で伺ったことですが、

いまはお蔵でゆっくり休んでいます、という言葉が

作品への愛情を感じてよかったです。