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息子の小学校では行事の前の予習も熱心ですが、終わってからのまとめと振り返りの時間もちゃんと設けており、

まとめとふりかえり、おとなもだいじだなあとなぜかひらがなでおもう。

販売で習った、PDCってやつですな。プラン、ドゥー、チェック。


チェックがいちばん大事だそうです。私なんか、放っておけばいつまでも家に根っこを生やしているタイプなので、まず動け!と思うけどさ。


さて、きのうの計画はブログに書いたものがそうですが、もちろん全然そのとおりにはまいりません。

東京駅から東京国立近代美術館まであるいていこう、10:00開館には1時間あるし。

ということで皇居のお堀をぐるっとまわっていくことに。

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途中にあった大黒。

確認したわけではないですが、落語の左甚五郎モノの、「三井の大黒」を連想。後ろのビルが三井のビルだったらあたりですけどねー。

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お堀の周りをめぐるつもりでしたが、息子が入りたいというので、江戸城跡の敷地へ。

大噴水公園、久しぶりだった。息子は初めてだったみたい。そうだったっけか。

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そして美術館に10:00ジャスト到着。

菱田春草展は混んでいてなかなか、絵の前にひとりで立つことができなくて。

仙台市博で長谷川等伯の「松林図屏風」を見た時なんか、東京の方には申し訳ないが、10分以上絵の前にひとりでボーーーーッと立っていられるくらい空いていて、罰が当たるかと思った。はじめて凄くいい絵だ!と体で感じたよ。

ってそれは「樹木礼賛展」の感想に書けばいいのですが、あれもまだまとめてませんんな。

そんなわけで「春草展」は混んでいた。

でも偉そうだけど、みんなエネルギー配分間違ってるよー。最後の方で大物がドッカンドッカンくるんだから流すところは流してサクサク進んでほしいのよ。

後年(といっても夭逝ですが)の「落葉」からグイグイおもしろい絵を描くようになって、わあ楽しい!ってあたりになると、混雑は緩和されてそれはそれでなにかこう。


さすがに「黒き猫」は満員御礼でしたが、もしかしたら、「黒き猫」を最初にバーン!と持ってきた方がよかったかも。

大体は編年体的展示でしたけどね。猫コーナーだけ若い頃の猫ももってきていたくらいで。

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しかし、常設展示の充溢!

MOMATコレクションの1室ハイライトには、萬鉄五郎の「裸体美人」。

きのうもグリグリ鼻の穴に注目なさっているご年配の夫妻がおいでだった。いつみてもいい!と思う。はじめてナマで見て、いい!と思った萬鉄五郎の絵が「裸体美人」だったのだ。

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新収蔵コレクションのひとつ、中西夏之の「コンパクト・オブジェ」の展示もうわー!と。コンパクト・オブジェを中心に絵画作品の展示があり、あーー、来てよかったと。

常設はカメラOK(フラッシュなし、禁止マークに気をつけて)なので、すきな画家の絵をパチリやっていたら、

撮っていいの?と声をかけられたので、そのようにお伝えしました。安心したようにスマホを取り出す人もいて私もうれしい。

スマホで撮った画像ってやっぱりきれいで、美術館によってはコレクションの画像を公開しているところもあるけど、自分のスマホに入れておきたい絵ってある。

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で、少し前から興味があった国吉康雄の特集コーナーもあって、うほーーー、どこまで私を喜ばせてくれるんじゃ、近代よ!と。

萬鉄五郎についていつも少しずつ調べている状態なのですが、

萬さんがアメリカ西海岸に禅宗の布教団体と一緒に渡ったとき、むこうで美術学校に入ろうとしたのを調べていて、

べつに萬さんだけじゃなくて、やる気満々な明治の若者はアメリカンドリーム熱に浮かされて、アメリカに渡って成功したり帰国して落ちぶれたり(向こうで勉強して帰ってきても日本ではパッとしなかった)、


というのがわかり、国吉康雄は異例中の異例ともいうべき、大出世の画家だった。鎖国ニッポンから一転してこういう人が出てきたのってなんなんでしょうね。

この絵にはモチーフはちがうけど、萬鉄五郎の「赤い目の自画像」の叩きつけるような赤を連想しました。


いや常設4F~2Fまで回ったら大変だからやめよう、と思っていたんだけど、とまらなかった…。春草もいいけど常設もね、って正月のボンカレーじゃないんだから☆

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で、「金と銀」

チラシで見ているより、加山又造の扇面流しの屏風絵よかった。琳派中心かと思っていたら、現代の絵でも金銀プラチナを使った絵をふんだんにみせてくれてよかったです。もともと金がだいすきなので、ゴールドにまみれてリッチな気持ち。


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近代の常設の絵の数々が、金銀の展示とかぶるかぶる。

この絵とあの絵がつながる、とひとりで百人一首をやっているような感じだった。

近代の上の句で、山種の下の句を取りました、みたいな。

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加山又造の「千羽鶴」、ずっと見慣れていて、ある時までそれも作品だということに気づいていなかった。

紺地に金も、意味のある配色になっている気がします。

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で、椿で抹茶セットですよ。いろいろあるけど、いつもいい!と思うのは1つだけ。
今回はこの「鶴と波」がイチオシでは。



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その後、山種美術館に荷物を預けて、てくてくと中野修一さんの個展へ。


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2人展ではなく、同時開催の野村和弘さんの石彫展もあって、ご本人がいらしたのでいろんなお話が伺えました。

現在はノルウェーにアトリエを構えて、年に2度、向こうで制作をしつつ、日本では大学で美術を教えているそうです。


中野修一さんの「楽園を捜して」は、実在の都市に巨大な実在の動物が現れるというものでして、新作を含め十数点が展示されていてよかった。ほしい絵がまだ売れないであったんだけど、決めかねて。

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このポストカードにはないんですが、象の絵がすきなんですよ。

売れた方がいいんだろうけど、個人蔵になったらなかなか再会できないだろうし、

と悩ましいところだ。


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その後息子の発案でなぜかガス展へ。

ギャラリーから近いところだったんですよ。


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これよりもっと大きなフライヤーがあり、6割引くらいだったんだけど、息子よ、家には設置できないから。


私はリンナイの業務用だという、希望小売価格が24万円が98000円になっている三段式のコンベックスオーブンを見せてもらった。

でも、いっちゃなんだが、うちのビルトインコンベックスオーブン(リンナイ)の方がいいパンが焼けるよなあと思った。縦長コンパクトで、大型パンは難しそう。

なにより、業務用が大好きな私をウキウキさせる要素ゼロだったんだよねえ。

うちのオーブンは通販で幅いっぱいの銅板と鉄板を入れて、下火を強く、広く使える工夫がしてあるので、んー、このくらいならまだうちの子の方が断然いい!と思えたのはよかったかも。

よくネット広告に出ているタイプでお店で使用しています、とあったんだよね。でも大きいことがすきな私にはクッキーとかロールパンしか焼けないようなオーブンはダメだった。ということがわかったので、寄ってよかったです。

そこで売っていた固いおせんべいを買って、お土産をもらいました。

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で、サントリー美術館へ。

息子は小学生なので、いろんな美術館でワークシートとかジュニア用解説ノートみたいなものをもらうのですが、

サントリー美術館はいつも大盤振る舞いだ。今回は10枚のカードです。


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その後、東京芸術劇場に向かい、19:00~22:00頃まで「鷗外の怪談」。

よかった…。

ホテルに入ってから寝るまでのことは覚えていないほど疲れ切っていましたが☆


では今日も出かけますか!