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「一夜漬け日本美術史」 山下裕二監修 (美術出版社)


本を読んでも右から左へ抜けていく特技の持ち主です。

だからこそたくさん読んでも頭が痛くなったりしないのです。
いいのか悪いのか。

「一夜漬け日本美術史」、たしか、山口県立美術館の「五百羅漢図展」で買ったのですが、
(「五百羅漢図展」の監修が山下裕二さんだし)

きのうまた読み返していたら、あ!と。


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それは日本橋三越本店のこの巨大な像ですよ。

そのごく近くの三井記念美術館で能面の企画展を見た後だったのですが、

な、なにが出てきたんだ?と。

その時はじめて展示されたものだと思っていたのですが、
ずっと前からあるようです。


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こちらは私がiPhoneで撮った画像です。

巨大なのに精緻なんですよー。
なんなんだろう!と思いますよね。

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見ている人もたまにはいるけど、やはりほとんどの人が気づいていないもよう。


これは佐藤朝山(玄々) 天女(まごころ)像 1960年

日本橋三越本店蔵


総高約11メートル 総重量約7t 木造彫刻

三越創立50周年記念事業として制作されたこの像には約10年の

歳月と数億円が費やされた。


というようなものなのですが、

狩野一信の五百羅漢図に通じるような極色彩の異様なまでの

精密さにおどろく。


それにしても、謎だ~と思っていたことがある日突然、

霧が晴れるように答えが差し出されるとスッキリしますね。


本を読んだときはまだこの天女像に気づいていなかったので、

天女蔵にギョッとなったからこそ、ここのページがやっと目に

入ってきたんじゃないかなあと思います。


そしていま、山口晃さんの三越本店を描いた絵に、

この天女はありやなしやというのが…


たぶんないと思うんだけど、忘れなかったらあとで

確認してみよう…。