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「美少女展の仕掛人、トリメガ研究所と考える地方美術館の運営と展覧会企画 」


会場:青山ブックセンター本店

10月18日 18:00~20:00

トリメガ研究所 研究員壱号 川西由里(島根県立石見美術館)

トリメガ研究所 研究員弐号 工藤健志(青森県立美術館)

トリメガ研究所 研究員参号 村上敬(静岡県立美術館)

レジュメ

(1)トリメガ結成までーボックスアート、ロボ美、そして美少女

(2)美少女の美術展ができるまで

(3)東京へ巡回?しませんよ?-日本の美術館や展覧会の現状ち課題

(4)トリメガ企画の華、アニメーション制作

(5)地方の意地!
(6)トリプルの時、ピンの時ーチームの企画と個人企画の違い

(7)トリメガ流、注目の集め方
(8)トリメガのこれからと、トリメガのこだわり

青森県立美術館会場の「美少女の美術史」ではじめてトリメガ研究所を知った私ですが、

トリメガって、鳥メガだと思ってました。なにかそういうキャラの現代アートがあるのかと~。


三人ともメガネで、メガネっ娘やメガネをかけた人が好き、早い話がメガネフェチだからなんでした。お、ささやかながら共通項。私なんてメガネフェチが昂じてメガネ店ではたらき、その間に度なしメガネを何本つくったことか。

近視になったのはその後の事務仕事でです。


レジュメに沿って、でしたが、トリメガ研究所結成やロボ美展の前のボックスアート展のお話から美少女展までがいちばんボリュームがあったでしょうか。

こちらとしてもそこが一番知りたいところだったので、楽しく聴講しておりました。

川西さんがマネージャー役というか、金銭管理、タイムキーパー的な役割だそうです。

ロボ美展は震災の年にあったこともあり、気持ちが乗らず行けなかった、のか、逆に異常なテンションの夏だったので行かなかったのか。

ロボ美展から制作しているトリメガ研究所企画のアニメーションも見せてもらいました。

はじまりは村上さんが離島の女学生が水上自転車で通学したら可愛いね、と言ってそこから可愛い自転車型ロボットが誕生。

このロボットと少女、その娘の三人の気持ちの動きと俯瞰した都市の夕焼けがすばらしかった。音楽もリリカルでよかった。

アニメーションは企画してもそこから先が通常の美術館の仕事とは違うジャンルだし、

苦労や理解を得られない場面もあったかと思うのですが、


今回の美少女展では「女生徒」をさらに自分たちの手で作ろうと、監督とキャラクターデザインを自分たちで交渉したそうです。その理由として予算の問題が。

予算のことはすごく気になっていました。

絵がいくらで売られているのか、ということも最近になって関心をもつようになったのですが、

美術展の収支というのも気になっていました。


トリメガ研究所のロボ美展は各館1000万円の予算、今回の美少女展が750万円。わかりやすい25%ダウンですね。

その少なくなった予算をカヴァーするためということがもちろんあってのことでしょうが、


お話を伺っていると、新しい試みを重ね、美術館の枠を超えて多ジャンルの人たちとつながっていくことを喜びとしている方が大きいようでした。

ロボ美店ではチラシも展示も共通だったそうですが、美少女展ではなにしろ日本画もあり、保存の観点からも図録に載っている作品を全部全期間展示することはできない、


ということもあり、

また、トリメガ研究所気質なのか、多分、前と同じことをやるのは飽き足らない、ということだと思うのですが、



青森県立美術館、島根県立石見美術館、静岡県立美術館でチラシも展示構成もそれぞれ変えているそうです。


図録に沿った展示と解説は青森県立美術館、静岡県立美術館の解説はまた独自のもので、解説を美少女展公式HPのブログにアップしているそうなので、あとで読もうと思います。


地方の美術館でしかできない美術展を学芸員の手で作り出す、おじゃる丸の小さいものクラブじゃないけど、小さな美術館が集まって共同で作り出すことでスケールメリットが生まれるのではないか、

などと考えてみれば青森、島根、静岡から東京へやってきて美少女展の関連講演をすることもそうですが、

トリメガ研究所の地方こそ既存の価値観を蹴っ飛ばして新しいことができるんじゃないか、という志に打たれた2時間でした。


質疑応答で、青森県立美術館会場の美少女展を見に行って、すごくよかった、企画してくれてありがとうございます、

ということが言いたかったのでそれが言えてよかった。

質問としては外光派の少女たちが黒田清輝の絵の女性と同じような青い縞の着物なのは流行だったのか、いままで知らなかった美少女の絵が多く紹介されていたけれど、どのようにして作品をピックアップしたのか、

というようなことをお聞きして、丁寧に答えていただいてありがたかったです。

島根県立石見美術館も静岡県立美術館も行けたらすごくいいんだけどなあ。


地方にいかないと会えない美術展ということで3館コンプリートツアーとか、旅を楽しみながら美術館をめぐる若い人もふえるかもしれないので、


そうなっていくといいなあと思ったのでした。








トリメガ研究所のお話は鉛筆が出てこなくて、iPadのメモ帳に書いて(iPadのフラットパネルなので画面をタッチして?)いたのですが、


メモではありますが、けっこうボリュームがあるので編集せず、そのままコピペしちゃいます☆





ボックスアート 20074\7~5/20 プラモデルパッケージ原画



プラモの箱絵 プラモといえば静岡 工藤(青森)


青森ー静岡(村上)コンタクト

プラモデルのパッケージ美術 戦争画展示

小磯良平の日章旗を抱えもつ婦人

印刷物絵葉書で当時の人々は戦争をイメージしていた

(戦争画のポストカードは)意外に簡単に集まった

ロボットと美術 2010 11/20~2011 1/10 しまね 内容は三会場おなじ

ロボットの身体表現 

未来派 ヒューマノイドが日本で特に発達しているのも面白いのでジャンル横断的に扱えたら面白い

ここで島根(川西)参加


ガンダムプラモデル 工藤


いろんな領域にまたがった展示をするという今の活動に繋がっている
複合的にあつめることで浮かび上がるものがあるのではないか

初音ミクを美術展に扱ったのははじめて 

ロボ美 トリメガ研究所 Twitter 

日本SF大賞が静岡であちそこで同人誌を販売 トリメガ通信 
白衣のコスプレ


美人画~同じものばかりになってつまらない

4年くらい準備

Twitterは動かしつつ

実際は1年くらい ロボ美に比べて進まない

ロボットについては勉強しつつ進めた

美少女の歴史というものがない

川西 日本近代

工藤 現代

村上 近代 工芸

美少女の専門家もいない 
「美少女ってなに」と絵の出品交渉に行くと言われた。
少女については本があったが「美少女」の定義基準はない。


美醜は問わない(時代によってかわる)

少女がテーマの出品交渉がはじまった

女学生文化 こども、母、配偶者から自由、所属していない

さんかんきょうつうのキャッチコピー 「美少女なんて、いるわkないじゃない」

マクロス 歌で世界が救えるわけないじゃない   このー裏返し感がいいよね


フックをつくる

ロボ美と違うのはポスターデザインを全部かえる

静岡 展覧会を象徴するモチーフを散ら 東京もののけ

全体的に可愛く


島根ーポスターと図録をあわせてりる 少女マンガしにイメージを近づけている

青森美7割が女性 幅広い年代

図録の表紙に食いついてくる小学生の女の子(島根)

イベント、ポスター、展示3館で変える

アニメが昭和初期なので着物

Obさん制作ー青森
しまね、静岡ーワークショップ


静岡 3部構成 歴史 大正ー高度成長期
かたち 節句コスプレ フィギュア
メランコリックな少女

視線の往還 絵画における視線の政治性



ポップな主題でフックを作る(ロボ、美少女)そこから多ジャンルの作品を横断的に紹介する

多様な試み 

Twitter、Facebook

東京でやってもらいたいという声がある


東京の美術展、地方の美術展

3館以外でやryということはかんがえていなかった

地域創造助成費 申請 年度でやらなければならないので3館が限度

展覧会の作り方 企画者が研究したことをじかんで発表

大きな展覧会の。巡回が王道になっている 集客性 歳入(赤字を出さない)

つかいわける 自主研究 赤字でも仕方ない 話題性のある展覧会をパッケージで買う
企画元がパッケージをつくって各館に売っている

なぜ二極化しなければならないのだろう。ジャンルを融合させる

どこに発信すればいいのか。交渉。



企画会社 夏休みになると子供を呼べる企画展をパッケージでさがす

問い合わせが複数あった。一般受けする企画展は地方の学芸員がしかけていないだろうと思われている。

1980年代に建てられた森の中の美術館 90年代2000年代以降からパッケージ化が進む 新聞社

ビジネスとして成り立つ

パッケージ化した美術展が一般化してしまうとそこからこぼされる美術館を考えなければならない

小さい美術館があつまってスケールメリットを考えなければ

黒字になるということはほとんどない 美術館が儲かるのではなく、企画会社がもうける。



ロボ美展初日に東京から自転車できて、八戸からフェリーで帰ったお客様

ガレージキット

宣材として使えるものがない アニメ「女学生」のイメー

何を作るかと考えていたとkに太宰の「女生徒」

今回は予算がなかった。ロボ美は1館1000万
今回750万 直接アタックを各自にした

誰に描いてもらうか
キャラクタデザイン 監督 一人に頼んだ方が節約できるのではないか

著作権は切れているが、津島さんのところに挨拶に行った 津島園子さん

少女の日常 ブラックなつぶやき
 美少女展のコンセプトにあうのではないか

ポストカードでもののけさんと接点 
監督が昭和初期の考証にこだわった 昭和12、3年の風俗が忠実に再現されている

青森 常設 個人展のように 最後発の公共美術館2006なのでいままでにないことをやろう

美少女展 34000人 黒字になった

静岡 86年開館

狩野派 西洋の風景画 常設はない 展示室が7つしかない。
収蔵品から見繕ってーコレクションをーピックアップ

美少女展ロボ美展は中をー通すのが大変だった


館のカラーと自分たちのやりたいことを調整していく

静岡の人はー東京に対する憧れが強く…東京でやっているようなー美術展をやってくださいというアンケートがくる

静岡にしかないものをやってみたい



島根県立石見美術 5万人をきりました 県庁所在地ではない
巡回展にお声がかからない 自力展覧会

手作り感あふれる活動

後発の館 石見の美術 森鴎外ゆかりの。美術館 ファッション 森英恵が石見出身

女性文化 少女文化 美術館であまりやらないテーマだね、ということで個性を出したい


ヒコーじょうから車で10分

ここに閉じたものをいかにひらいてつないで行くか

4年ごとに冬のオリンピックのとしに開催

その館でしか見られないー全部見られないのは残念



うすい本(トリメガ研究所の美術展の同人誌。ロボ美展では500円だった)の第2弾で美少女展についてのまとめを

村上さん、うすい本が好きなんだよね

図録ー青森県立美術館
美少女展の公式ブログー静岡のコンセプト 解説パネルアップ
展覧会という制約上どうしても


以上がメモですが、読見づらいままですみません。でも編集すると無意識に書き換えが行われそうだなーと思い。

トリメガ研究所の次回の企画は4年後、冬季オリンピックのある年だそうですが、今回も4年前から企画していたそうなので、

すでに始動しているのかもしれません。

ではでは☆