いやーもう、きょうの「種村季弘の眼 迷宮の美術家たち」、
この「独居老人スタイル」を読んだのは2日前なのですが、
まるで予習をしていったみたいだったー!
「独居老人スタイル」で取り上げられるくらいだから、個性の強い老人たちということに
なるので、それは必然なのかもしれないけれど、
16人の老人たちはアーティスト、画家、漫画家、日曜写真家など、
やっぱりただものじゃない人々が多いのですが、
美濃瓢吾さんの絵はその中でも独特で、都築響一さんは、
「浅草のブリューゲル」と呼びたい、かわいらしさと不気味さの化合物
と評しています。
美濃瓢吾さん、昭和28年生まれ。老人には早めの年齢ですが、
そのスタイルは本書に登場する他の老人たちにひけをとりません。
この絵のほんものがきょうの板橋区立美術館にあったわけですよ。
よかった…。
図録は解説や年譜など、読むところが多くて買ってよかったと思っているんだけど、
図版がいかんせん小さめで。これは「独居老人スタイル」から。
そしてこちらは、秋田県立近代美術館で開催中の「猫まみれ展」に
出品されていた「猫男爵」2007年。
こちらの美術館の受付の方に、秋山祐徳太子さんのことを、
「独居老人スタイル」で読んだところでした、という話をしたところ、
秋山祐徳太子さんがサイン会で土曜日にいらっしゃいますよ、と
教えてもらいました。ぐう。
残念ながら土曜日はこちらにもう一度来ることはできないのですが、
「アーティストという肩書きが窮屈すぎるエネルギーのかたまり」
秋山祐徳太子さんに実際にお目にかかったらすごい刺激を受けそうだなあ。
でもたまたまいった美術展で次々と秋山祐徳太子これでもか!と出会い続けたので、
またどこかでお目にかかれそうです。
美濃瓢吾さんも秋山祐徳太子さんのお友達で、上の方の画像のまじりっけなしの
片付ける気がない部屋に遊びにきて泊まったりしたもよう。
「片付けるってのは消極的なことですよ」
本と美術展の偶然の連鎖反応がおもしろかったのでした。
ではでは♪