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NOTE読書部月イチ第2土曜日の夜7時から活動中。

お料理と参鶏湯プロジェクトでおなかがいっぱいになったところで、
きょうのブックレビュースタート。

一番手は直子さん。

本ではなく、アルバムです。

これがいろんな意味で貴重なもので、1985年のポプコン、
グランプリはTOM✩キャット。ゲストはクリスタルキング。

直子さんは東北代表として出場していたんでした。

それは知っていましたが、その時会場で知り合った音楽仲間たちとの
写真は、いまの基準からするとみんな大人っぽい…。

「けっこうこのひと年いってますよね?」(菅原)

「ヒゲが当時の流行だったんですよ」(直子さん)


茶髪、金髪はいないし、ピアスも流行前で、デジカメ前ですから

日付の入ったちゃんとカメラで撮られた写真たちで。


ポプコンについては中島みゆきが1975年に「時代」でグランプリを

獲得しているので、私の中では誰でも知っているコンテストだと思っていたのですが、


違っていたようだ(笑)。部員の若い方は知らなかった。そして私は知らなかったのですが、

ポプコン、いつのまにか終わっていたんですね。


1985年、20代前半の直子さんは黒髪が天然縦ロールになっていて、

黒髪のフランス人形みたいに可愛かった…これも衝撃です(失礼)。


私はシワやシミやたるみという加齢による変化をさっぴくと、

基本的な顔は小学校からずっと変わらない。老け顔ってことなんでしょうけど、

私の友達には顔があまり変わらない、私とは逆の童顔が多いので、


年齢相当の顔というのがあることを知ってびっくりだ。てかこんなことで

びっくりしていたのは私だけで、


グランプリを逃した出場者達が宿泊施設でやけ酒パーティをしていたら、

ゲストのクリスタルキングではなくて、やはりポプコン出身の歌手が励ましに

来てくれたというのが衝撃でした。いろいろ衝撃なアルバムだったのですが、


写真って生々しくておもしろいなあと思ったのでした。


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副部長の紹介する本は、白石加代子さんの「百物語 ファイナル」に
行っていらしたということで、
その本と、演出家の鴨下信一さんの本。


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「百物語ファイナル」にはいままでの演目と解説があって、

この組み合わせが素晴らしい。

もちろん読んでいないお話も多いのですが、

内田百間「件」と小松左京「くだんのはは」なんて、その並びをみただけで
わくわくしちゃいますよねえ。


NOTE読書部でうれしいのは、そういうことをいって、

「は?なんすかそれ」的なシラーっとした空気がないこと。

そうそうそうなんですよね、という頷きがあることがわかっている。
ので安心してなんでも言える。

常日頃私が無口なのは、だいたいにおいて、口を開くと

「は?なんすかそれ」

的な空気になってしまうからですよ。ええ、たぶん私がまれにみるKYという
やつなのであろうと思われます。


円朝の「真景累が淵」ももちろんあった。どこを演じたんだろう?



巻末に白石加代子さんへの演劇関係者からの言葉があって、

若い人もベテランの人も一様に「加代ちゃん」と呼んでいるのも

興味深かった。藤原竜也さんから大竹しのぶさん、野田秀樹さんも

いたなあ。

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その「百物語」の構成や演出をなさっていたのは鴨下信一氏。

その鴨下信一さんの『鴨下信一の「百物語」』がおもしろかった。


副部長さんが紹介してくれたのは演劇、特に発声に関する方法論でした。


腹から声を出す ことへの疑義と、声の響きということについて、
目からウロコの、でもすごく納得のできるお話でした。


副部長さんが演劇を見るようになったのはこの1年のことで、きっかけとなったのは、
映画を見てそれがすごく面白かったある演出家の作品を、

舞台でちがう作品を手がけたというので、小劇場に見に行ったらこれが、
全然おもしろくなかった…一緒に行ったひとはまずまずおもしろかった、というので、
これは自分が演劇に向いていないのか、相性なのか、というのが知りたくて、

今度は蜷川幸雄作品をもちろん大きな劇場でみる…おもしろいじゃない。

そこから次々演劇を見て、この白石加代子ファイナルも、だからファイナルになるまえは
お芝居に興味がなかったので見ていなかったのが悔やまれると。

私も去年盛岡に来た時にみたいなーと思いながら、なぜか理由は忘れましたが、
見なかった…たぶんほかのなにかと重なったのだと思います。



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最後に今回唯一の男性部員の紹介してくれた本もまたお宝本です。

「鉄腕アトム」

手塚治虫全集の1冊で、手塚治虫マニアというわけでもなく、小学生の頃、
盛岡のあるデパートでふっと買った本が、片付けをしていたら出てきた…。

で、鉄腕アトムが地球を太陽との大衝突から守るために体がバラバラになったあと、
それを宇宙人に拾われ、修復されて蘇り、というお話なのです。

え!


テレビの最終回とはちがうし、どこかで読んだ超救いのないもうひとつの最終回ともちがう、
この展開は「猿の惑星」…。


ほかにも10年くらいの間にポツポツと発表されたいろんなアトムの短編が収められており、

貴重だ!と盛り上がったのでした。


で、私のブックレビューですが、

紹介したのはたかぎなおこさんの「浮草デイズ」だったのですが、


副部長の演劇ばなしから、そういえば今度鉈屋町で森荘已池の「蛾と笹舟」を
演るんだよね、という話をボロっとしたところ、

森荘已池が県内初の直木賞受賞作家だったということが衝撃だったらしく、
みんなで「蛾と笹舟」に夢中になってしまったのだった。

そしてきのうの朝のメールで、副部長が「蛾と笹舟」をゲット(入手困難な本なんですが…図書館で探したけど見つからなかった)したという情報が!


次回のブックレビューは1冊はもう「蛾と笹舟」で決まりました(笑)。
料理は参鶏湯!

4人の部活でしたが、今回も4時間、みっちりもりしゃべりつづけて終わったのでした。

ではでは✩