岩手県立美術館、常設展・第3期・第4期・特別展示
「いのちの旗印 柚木沙弥郎」(10月4日(土)~2015年4月19日(日))
きのう、柚木沙弥郎の絵本が手元にあったことに、
偶然とはいえ、このタイミング。
1922年、画家の家に生まれた柚木沙弥郎は
美術史を学ぶため1942年に東京大学に入学した。
しかし勉学は戦争で中断され、
46年から大原美術館(岡山)に勤務。
そこで和紙に大胆な民芸模様を型染めした暦に出会い、
民芸に魅せられた柚木は
民芸運動のリーダーである柳宗悦の作品を読み始める。
これが柚木の人生の転機となった。
47年、大学での研究と仕事を捨てて、
この暦をデザインした芹沢銈介のもとに弟子入りする。
以来、修行の一環として
静岡県由比町の正雪紺屋に住み込み、
型から染めまでの染色の技法を学んだ。
公式HPに柚木沙弥郎さんのプロフィールがあって、
え!大原美術館勤務!とまた勝手になにか縁があるような錯覚に…。
この夏は秋田でも大原美術館展を見たし、たまたまですが、
武蔵野美術館で開催されていた大原コンテンポラリー・アート・アット・ムサビも
最終日に見に行ったので、、、。
1922年生まれといえば水木しげると同年であります。
水木さんは南と北でどちらが好きか?と言われて南と答えたばかりに
最前線の南方にやられるのですが、
柚木さんも学徒動員で戦争に取られ、横須賀の海軍基地で終戦を迎えています。
柚木沙弥郎の作品が常設展示されている、材木町・光源社のマヂエル館。
「賢治に捧ぐ 柚木沙弥郎 マヂエル館」という看板が出ています。
「えーん えんえん」こどものとも2012 5月号 福音館書店
息子が生まれる前の号だということにいま気づいた(笑)。
図書館でバックナンバーを借りて気に入って買ったのか、
どちらかでおすすめ本のリストに入っていたのか、思い出せない。
裏表紙にあたるページが終わりになっています。
いないいないばあ、のような、いない・現れる・いない・現れるの
繰り返しが楽しい。
お母さんがいなくなったわずかの間に、赤ちゃんはこんな世界を
みているのかな、と思います。
こどものともは保育園の年中さんまで本屋さんで定期で取っていたのですが、
その後ドタバタがあり、定期をやめて、保育園でとることにしたのか、
やめたのか、ちょっと憶えていないなあ。
でもいちばん繰り返しよんだのは 「こどものとも 012」だったので、
その1冊が柚木沙弥郎さんの絵だったことに気づいて、
この偶然をもっと堪能しようかと思った私です。
ではでは。