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練馬区立美術館「あしたのジョー、の時代展」(~9/21(日))、

行ってきた!

よかった!!


ちばてつや原画展は博多でも見たことがあったのですが、そしてやはりジョーが中心でしたが、

今回はテーマにジョーとその時代が掲げられているので、どういう切り口で何を見せてくれるのか、期待していました。

やはり、原画の迫力。

水野英子さんが「わたしのマンガの描き方」の映像の中で、ちばてつやさんは簡単なアタリ(と言ったのか線と言ったのか忘れましたが)でペンを入れていくんだけど、

とおっしゃっていましたが、

原画は残念ながら、消しゴムかけのあとの原画でして。そりゃそうか。

展示場が1Fと2Fに分かれていて、第一会場では、


連載スタートの扉絵のジョー。まだ子どもらしく、

あえて言えば、本来のちばてつやキャラクターらしい体型とペンタッチのジョーが肩にバッグを背負って、こちらを振り返っている、いつものあの構図です。

連載が1967年1月1日号からというのをこの展覧会ではっきり焼き付けましたよ。

1973年までの長い連載で、週刊マガジンの看板マンガであり、

しかし、その連載中に「愛と誠」(原作は梶原一騎)も同時に掲載されていたんですね。おそるべし、梶原一騎。

「あしたのジョー、の時代展」ですから、梶原一騎(ジョーでは高森朝雄名義ですが)の側の資料はないのですが、

8kg(当時は2階級でしたがいまでは5階級ダウンに相当するそうです)の減量を力石にもたらした張本人(と言ってはなんですが、ちばてつやさんも少年院の間だけのキャラクターかと思い、まさか同じリングに上がる相手とは思わず名前から大男にしてしまった、と本や雑誌でおっしゃっており、

これに関する梶原一騎からの発言を聞いたことがないので…)

土方巽の暗黒舞踊について、すきな作家や詩人たちの文章のなかに、よく出てくるのですが、

なんといっても1963年生まれで、ジョーもテレビアニメで最初に出会った私が土方巽の舞踊を写真以外で見るのはちょっとね。


会場ではその土方巽の映像と写真もあって、減量に苦しんでいた力石やジョーに重なったです。

学生運動やフォークソングやアングラ、ハプニングという芸術活動など、その時代に関する写真や作品やグッズが多く、

おぼろげに知っている、本やマンガで影や匂いを感じたことのある時代を垣間見て興味深かった。


原画は名場面中心ですが、万博の時期に重なっていたこともあり、登場人物の背中にEXPOのマークがアプリケ(なのか?)されていたりして、時代を感じます。

万博にちばてつやさんが描いた、ジョーと力石が登場するほのぼのした紙芝居もありました。

時代ということで、横尾忠則さんのポスターやレコードジャケットもあって、

おお、ここで横尾忠則肖像館とリンクと喜んだりして。


で、いま六本木です!

やりおった。