家に「福田美蘭展」の図録があるんです。
それのなかに、セザンヌの絵を美大予備校風に添削してみたという
ものがあり、
私はこの絵ではじめて、美大予備校というものが具体的に
どういう指導をしているのかわかったんだけど、
さらに、この絵のどこが不安定で落ち着かない印象をあたえるかが
分析されていておもしろかった。
「視点がバラバラです」「布の入り方が画面に動きを与えていますが、質感が
いまひとつです」
なるほど、こういうふうにみるものなのね!
と、学習してからこの萬鉄五郎「筆立てのある静物」の鑑賞のポイントがわかったワタシです。
あー、もし私が絵が描けるひとだったら、この静物画に添削してみたい。
そして添削したものをそばに控えて、萬さんの絵の新しさを
解説してみたい。
こちらは「薬缶と茶道具のある静物」
図録からの写真なのでどちらも色がぼやけていますが、
土からとったばかりのような赤のつよい器であります。
キュビスムの説明にピカソの描く顔をもってきたのはわかりにくかったかとか、
ひとり反省会ちゅう。ま、来月があるさ。じゃなくて、来月もあるさ!ってことで!