例によって、記事とは直接関係のないことを先に書いてしまいます。
きのう、「リアル」の12、13巻を読んでいたら(というのも1~11巻まではレンタルコミックで読んだためうちにないのだ)、
主人公の一人が入った3日間の合宿で出会った男の子が「香川」出身で、チーム名を「讃岐うどん」にするくだりがあって。
「つばさ」ムック本を読んでいたら、高畑淳子さんが香川出身だったり、
自分が行ったことのある県出身だと、あ、あそこか!とイメージがあるから親しみやすい。ということに最近気づいた。若い頃はねー、出身地なんか関係ないじゃないか、いまがすべてだし!と思っていたのよね。
香川県には4泊しているのですが、直島・豊島で各1日(泊まったのは高松と丸亀)、最後の1泊は高知から本州にJRでは戻れないのでとりあえずハイウェイバスで高松に来た、というので観光の時間はないです。
そんなわけで香川県で唯一観光したのが、丸亀の丸亀城と丸亀市立猪熊弦一郎美術館で。
丸亀城の日本一小さな天守閣は、丸亀城の博物館のようなところでもあって、
この変わり兜がよかった。
で、この変わり兜を見ていて思い出したのが、唐津くんちの曳山。
酒呑童子と源頼光の兜。
武田信玄の兜。
曳山のてっぺんのおあにいさんはそのへんのおあにいさんとはおあにいさんがちがうなーって感じ。
鎧とか甲冑とか、全然興味がなかったんですが、
一本の刀を仕立てるために多くの職人が関わっていることを知って、その技のコラボレーションに惹かれました。
で、三井記念美術館の「超絶技巧!明治工芸の粋 」展で、明治になって後ろ盾を失った刀職人たちが、今度は明治政府の万国博覧会などへの出品のためにその技をふるった、
という流れがわかりました。まあね、ふつうのひとはきっと学校の社会科で習っているんでしょうね。
でも、私は社会科の教科書を読んでも全然頭に入らなかったんだよなあ。
ピカーッと光る刀をみたり、言葉をなくすほどの工芸品に打たれてはじめて、
江戸時代や明治に興味が出てくるというか。
だいたい、2、3年前までは廃藩置県を47の藩を県に置き換えたもの、
だと思っていたんだから重症でしょ(笑)。岩手県に住んでいるのに、方言がちがうなーって思っていたら、私の生まれ育ったところは宮城県寄りなので、伊達藩だった。むしろ宮城の方言がよくわかる。
それまで、◯◯藩だからどうの、という人には、江戸時代はとっくに終わってるんだよ、と思っていましたが、藩という境はいまでも、見えないけどあるんだなあと。
歴史の常識を知っている人と話すと自分の無知ぶりに唖然とするけど、
逆に誰もそこまでは知らないよ、というくらい詳しく話せる人と会うと、めっちゃおもしろくて、楽しい。
たぶん、脳みその配線の問題で、私は基礎的なところがなんにつけてもダメなのです。退屈だと頭に入らない。そんなわがままでいいのか!
でも編み物の広瀬光治先生も、最初からセーターを編むのが上達の近道、というようなことを言ってたよ。
ちまちまと小物を作って、段階を踏んで大物へ、というより、
最初から自分が着たいセーターをとにかく編んじゃうんだ、と。実際広瀬先生もそうやって高2の修学旅行に自分が編んだセーターを着て行きたい!と思ってがんばって、一気に編み物のことがわかるようになったということだし。
退屈なところはパスしていいのだ!
しかし、「宝物殿」を「ほうぶつでん」と読んで息子に呆れられたので、少しは常識の勉強をした方がいいのかも…。