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ANDO MUSEUMの門にかけられたのれん。

オリーブの葉です。
島のどこでもオリーブが茂っていますが、平和の象徴でもあり、

島を守りたいという思いを感じます。

「安藤忠雄は約25年間にわたり、直島の自然の中に美術施設をつくってきました。

ベネッセハウスミュージアム、オーバル、家プロジェクト「南寺」、地中海美術館、ベネッセハウス パーク、ビーチ、李 禹煥美術館、そしてANDO MUSEUMは、一貫して、美しい瀬戸内海の風景の再生と継承を第一に考えてつくられた建築です。


ANDO MUSEUMについて

直島・本村地区には築100年近い古民家が残っており、何世代にもわたる人々の生活の風景を見ることができます。

ANDO MUSEUMは、地域の歴史が刻み込まれた古い木造の民家や塀を保存しながら改修し、内部にはコンクリートの空間という新しい命を吹き込みました。

古いものと新しいもの、木造とコンクリート、光と闇といった要素が組み合わさった展示空間は、建物のスリットから差し込む光により、陰影に富んだ空間を生んでいます。」(ANDO MUSEUM パンフレット)

全然予習せずにやってきたも同然のベネッセアートサイト直島。

去年の夏頃から行きたくて、芸術新潮の特集号を読んだり、HPを見たりはしていたのですが、

やっぱり私は現地に行ってはじめていろいろ知りたくなるタイプで。

ANDO MUSEUMは直島で最初に入った美術館でした。

ちなみに、直島における安藤忠雄の作品のうち、

ベネッセハウスミュージアム、

家プロジェクト「南寺」、

地中海美術館、

ベネッセハウス パーク、

ビーチ、

李 禹煥美術館、はきょう全部回ったのですが(猫と遊び過ぎなければ、家プロジェクトもコンプリートだったかもしれないですが、

息子がしあわせそうに猫と戯れていたのでよしとしましょう)

オーバルはベネッセハウスの宿泊施設でして、宿泊者以外は入れないので見られないのです。


こんなに短期間にひとりの建築家の作品を見るなんてまず考えられないことで。

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塀には蓮の花とそれを銜えて飛ぶ鳥、

大樹を囲んで踊る人たちの祭りがレリーフになっています。

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建物の中は撮影できないのですが、いただいたパンフレットに建物の写真があります。

コンクリートの壁が傾斜をつけていたり、
(コンクリート打ちは小川三男さんで、苦心なさったようです。

美術館の男性スタッフが建物について解説してくれて、

私が秋田県立美術館の面取りもアールつけ(丸みをつけること)もしていないコンクリートの柱や壁がすごくて、

と言って、面取りになっているように見える柱の一部を指して理由を伺ったら、面木だと。

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「コンクリートの角部分の面を取るための材料で、形枠パネルに面木を取り付け、コンクリートを流し込み、コンクリートが固まったら、形枠パネル(面木)を取りはずします。

固まったコンクリートの角部分は、面木の大きさの面がとれています。

道端のコンクリートの柱や壁を見てみると大半面取りがされています。

角部に面木を使わない場合、角部分にコンクリートが行き届かず仕上がりが

汚くなってしまうためです。」

ネットで調べたのですが、面取りと面木を使った工法の違いがわかってこれもおもしろかった。

なぜ?と思って聞いてみると、また新たに興味が出てきて、さらに調べると、またまたなぜ?となって。


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内部の天井に丸いコンクリートの釣り天井があって、外から明かりが静かに降ってくる部屋がありました。

外から見るとこういう明かり取りの仕方でした。凄い!


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ANDO MUSEUMの小さな庭には、オリーブの樹が植えられていて、まだ細い若い木でしたが、これが大きく育って、美術館の壁にどんな影を重ねるでしょう。