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 こちらの襖絵ももちろん、石川雲蝶の手になるもの。


「孔雀遊戯図」というタイトルですが、いまから150年以上前に描かれた作品には見えません。岩絵の具を使っているからなのだそうです。


昨日の山種美術館ブロガー内覧会でも、山﨑館長から日本画の画材について解説をいただいたばかりだったので、岩絵の具の発色と保存性についてしっかり刻まれましたよ。

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孔雀の羽根の鮮やかな緑は、また古代エジプト展でみた、目のお化粧をするための壺にも繋がって行きます。

石彫も岩絵の具も宝飾品も石垣も、すべてこの地球から生まれたものなんだなあって。

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ここで名物ガイド、中島さん(冗談で、実は「なんでも鑑定団」の中島さんは伯父なんです、と言われて間に受けたのは私です)から質問。

この絵の中心は孔雀だと思いますか?

実は橋がテーマなんでした。

能・狂言にも出てくる、厳しい修行を乗り越えて渡れる、あちら側の世界を孔雀の美しく遊ぶ姿で表しています。



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ガイドさんから雲蝶さんは実は自分の名前を売るのが上手だったというお話も。

このお寺の中の雲蝶さんの作品が夥しくあるのですが、すべてに雲蝶の名前と落款があるという。


なにか、ミケランジェロにラファエロのやり手要素が加わり、無敵です(笑)。

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そしてこちらの間には、「三顧の礼」の襖絵があります。

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これが諸葛亮孔明…なんかぼーっとしてますね、というガイドさんの指摘に大笑い。

言われないと、ああ、有名な三顧の礼の水墨画ね、と流してしまいそう。

孔雀もこのとぼけた味わいの襖絵も雲蝶。

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中国の水墨画も研究していたんだろうなあと思わせられます。

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欄間の絵も雲蝶。こちらは写実的で、円山派?なんて思わせられます。レパートリー広いなあ。

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彫刻家と画家と名工と、弟子もいっぱいいて厳しく指導していたそうなので、親方としての才能もあったということですよね。

バスツアーに参加というと前からすごく知っていたみたいですが、私は思いつきで出かけるところがあるので、

出会ってから分かることが多く、後から調べて納得したりします。

このブログももらったパンフレットやHPなどで調べつつ書いており、


それが楽しい(笑)。