「孔雀遊戯図」というタイトルですが、いまから150年以上前に描かれた作品には見えません。岩絵の具を使っているからなのだそうです。
昨日の山種美術館ブロガー内覧会でも、山﨑館長から日本画の画材について解説をいただいたばかりだったので、岩絵の具の発色と保存性についてしっかり刻まれましたよ。
石彫も岩絵の具も宝飾品も石垣も、すべてこの地球から生まれたものなんだなあって。
この絵の中心は孔雀だと思いますか?
実は橋がテーマなんでした。
能・狂言にも出てくる、厳しい修行を乗り越えて渡れる、あちら側の世界を孔雀の美しく遊ぶ姿で表しています。
このお寺の中の雲蝶さんの作品が夥しくあるのですが、すべてに雲蝶の名前と落款があるという。
なにか、ミケランジェロにラファエロのやり手要素が加わり、無敵です(笑)。
言われないと、ああ、有名な三顧の礼の水墨画ね、と流してしまいそう。
孔雀もこのとぼけた味わいの襖絵も雲蝶。
バスツアーに参加というと前からすごく知っていたみたいですが、私は思いつきで出かけるところがあるので、
出会ってから分かることが多く、後から調べて納得したりします。
このブログももらったパンフレットやHPなどで調べつつ書いており、
それが楽しい(笑)。