(サンライズ瀬戸を待ちながら、きょうの石川雲蝶ツアーをまとめます)

曹洞宗 赤城山(せきじょうさん) 西福寺(さいふくじ)

946-0033 新潟県魚沼市大浦


「西福寺と開山堂


曹洞宗赤城山西福寺は、室町時代後期1534年に開山芳室祖春(ほうしつそしゅん)大和尚によって開かれました。

そしてその開山様と曹洞宗の開祖道元禅師様をおまつりする西福寺開山堂は

江戸幕末1857年に当山二十三世蟠谷大龍和尚のよってたてられました」

ガイドさんに案内してもらっても、やっぱり人間忘れることが多いので、いただいたパンフレットからの解説でした☆




「禁葷酒」

葷、ニラ・ニンニク・ネギなどの臭いの強いもの、

酒などを飲み食いしたものは入るべからず、という意味の石碑の下にいるのは、


雲蝶が得意とする「寝牛」が下にいますよ。




こちらの火除地蔵も雲蝶の作品と聞いて、いったいどのくらいオールマイティなんだと思いましたが、まだまだ序の口でしたね。



こちらは赤門。



こちらは白門。

ガラスケースの中の仁王様は、現代の新潟の彫刻家によるものなのですが、腹筋が割れて現代的な、カッコいい仁王様でした。


中に天井画があるので、みんなつい見落としがちな外の作品をガイドさんに教えてもらいました。



こちらの戸板の周りを囲む龍も雲蝶作。



なぜこんなところにまで、こんなに精緻な彫りを施すのか。

これは、ってかすべてがそうなのですが、一枚板を彫りあげたものなのです。



反対側の戸板には蓮の葉が埋め木細工で穴を補修されていたのですが、

これは後世の大工さんの仕事だそうです。雲蝶への尊敬の念が感じられる仕事だなあと微笑んでしまいます。



というのも、開山堂の廊下には雲蝶による埋め木細工が何十個もあるんです。



花瓶に挿した菖蒲。

廊下の補修にまでこの懲りよう。才能だけではない、圧倒的なエネルギーを感じませんか。

この石川雲蝶について、「超絶技巧!明治工芸の粋」に関するイベントで、

井浦新さんが静かながら熱っぽく、雪の中を訪ねた石川雲蝶について、山下裕二さんに、いいですよね、と語っていた姿が印象的で、

その前にもトランヴェールやクレジット会社のニュースペーパーで新潟特集で取り上げられていたので、行きたいかな、とおもってはいたのですが、

井浦さんが決定打になりましたね。

なににあって(会、遭、逢いずれでも)、自分のなかにどんな化学反応が起きるか、

わからない。

出会いは次のなにかに結びつき、次々と細胞分裂を起こしていく。そんなことを思います。