会期
2014年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
休館
月曜日 (ただし7月21日、9月15・22日は開室。 7月22日、9月16日は閉室)
開室時間
9:30~17:30 入室は閉室の30分前まで
(金曜日と8月12日~17日は21:00 まで)
大きな石像が多くて、野外彫刻好きの私はそういう観点で楽しみました。
やっぱり、「ハトシェプスト女王の頭部」がいちばんよかった。
いちばんいい物を最初にもってくる美術展は、見てよかった!と思うことが多いです。
思ったより混雑していなかったのも気持ち良く見られた理由ですね。
上野のミュージアムは科学博物館以外は子ども無料がほとんどです。
タイトルどおり、女王と女神、特に動物の頭をもった女神像には心惹かれました。
夏休みで子どもの観覧が多いことも考えられた分かり易い解説パネルが多くあって、
なんで動物?という理由もわかりました。
例えばカバは水に潜っては浮き上がって来ることから、再生・復活の象徴なのだそうです。
あまりに鮮やかだったので、復元かと思ったほどです。
横に置かれた棺は何度か見ていますが、こんな風に起き上がった(?)人型棺ははじめて。
「アメン・ラー神の歌い手ヘネトタウイの人型内棺とミイラ板」
腕をクロスさせたポーズは再生したオシリス神の象徴。
歌い手というと、芸能人かと思ってしまうのですが、神官なのだそうです。
楽器の展示も多く、それが神々を宥め、王家を守るためのものだったという解説には目からウロコでした。
それに関連して思い出したこともあるので、楽器などの展示についてはまたべつの記事でご紹介しますね。
ちなみに息子が気に入ったのはこちらでした。
古代エジプトの人たちはお洒落ですよね。
「花形ビーズの襟飾り」。
目のお化粧をするためのコホルの入った壺の展示もありまして、
コホルとはマラカイトや方鉛鉱などの鉱物を砕いて水や油に溶かしたものなのですが、
クレオパトラのアイシャドウが魔除けと蚊よけだったのは知っていましたが、
アイシャドウで彩られたくっきりした目は、ホルス神の目と同一視されたそうです。
いろいろ勉強にもなり、再生と復活を願った古代エジプトの人々の気持ちは、
死者のお祭りともいえる、日本のお盆時期にも合う気がしました。夏休みのちびっこたちが自由研究のためにお父さんお母さんに連れられてやってきていて、
エジプトの葬祭について考えたら、お盆のお墓参りにもいくんだろうなあと思いました。
では次行ってみよう!