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秋田県立近代美術館で開催中の大原美術館展、

最後の展示室にある渡辺おさむのかえるです。

実際はもうすこし、青みよりだったと思いますが、
この図録は大原美術館で開催された渡辺おさむ展の図録でして、

今回の「大原美術館展」の図録はないので、代わりに買ってきました。

大原美術館所蔵作品の図録もあったのですが、

現代作家の大原美術館で開催した個展の図録をもっとおいてほしかったなーと
思います。


ハンディな図録ですが、解説も興味深いですし、何といっても、
このお菓子まみれの作品がすばらしい。



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かゆいところに手が届くような、ドアップの写真も掲載されております。

かえるの文字通りつぶらな瞳にご注目あれ。

これ、ブルーベリーなんです。

(正確にはブルーベリーを模した樹脂)

ブルーベリーの皮の弾けたところが、かえるの円らな瞳を飾る
ツケマみたいな濃ゆい睫毛っぽくてグーであります。

ビスケット、マカロン、ホイップクリーム、絞りだしクッキー、
リボン型のチョコレート菓子、薔薇の花のシュガークラフト、アラザン、
ペロペロキャンディー、、、

お菓子の国のアルチンボルドみたいです。




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作品の解説パネルには、お母様が製菓学校の講師であり、
幼いころから製菓材料に親しんでいた、とありました。

この前脚を高く上げた馬もおいしそう!

苺のタルトレットやサクランボの濃い赤がヴィヴィッドで
馬の躍動感とよく合っています。

鬣のホイップクリームもなめてみたい(笑)。

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十和田市現代美術館にある、フラワーホースを連想して、
こちらの馬と並べてみたくなります。

そしてこちらもお菓子(を模した樹脂)でできているような
錯覚が…。



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この作品は、大原美術館で行われている、小学校前の子どもを
対象にした美術館のイベントで、5歳の子どもが、

モネの「睡蓮」のなかに、かえるがいる、と発言したことが元になっているそうです。


おなじモチーフの作品、松井えり菜さんの「ウパの垂涎」もⅣ章の部屋にありまして、
かえるじゃなくて、ウーパールーパーですが、

そういう背景を知るとますます作品が可愛らしくみえる。






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大原美術館の個展では、大原美術館の前の川に住みついている
2羽の白鳥と、金魚もモネの「睡蓮」の前に展示され、

全体のタイトルが「Sanctuary」。


白鳥と睡蓮とかえると金魚の織り成す、
静かなSunctuary。

かえるがやっぱりいちばん可愛いなー。


渡辺おさむさんはスイーツ王子と呼ばれ、大人気だそうですが、

もっといろんな作品を見てみたいです。

(てかたべたい…。たべられないけど)