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あー、朝風呂気持ちよかった!

露天風呂には夏みかんがぷかぷか浮かんでいて、

湯が揺れて作り出す模様が、反射して壁に「動く水」を描いていました。

波の反射は漁の網のような模様でもあり、

羽ばたくカモメのようにも見えます。絶えず揺れているから。

きのうの講演で、文様化された波濤の波頭から千鳥が生まれる絵も見せていただいたのですが、

「描かれない水」というテーマで、

反射による光の波を描き、そこからカモメが生まれ羽ばたき、

空に舞い上がるという軸ものはどうかなあと空想しました。

アートとは制限を拡げることだ、

という言葉を思い出しました。

美術に限らず、心を揺さぶるものに出会った前と後では自分の思考の限界が拡がっている、

そういうことだと思うのですが、

昼間の露天風呂で反射する波を見るのは精神が蕩けるようでもともと好きだったのですが、

そこから「描かれない水」や羽ばたく海の鳥を連想したのは、確かに空想の限界が拡がった気がします。

自分に絵が描けたら、波や光や風や雨や氷を描いてみたいなーと考えたりしました。