実家に、私が文庫本版であつめた「サザエさん」があり、息子が数冊もってきたのですが、


(あー、あと2回は行かなきゃなのですが、解体工事が10月初めと聞いて思いっきり油断しております。

岩手はいま建築関係が忙しいらしく、解体工事業者のスケジュールがそこまでびっしりだったのです)



おかげで、



マスオ。


と言えば、フグ田マスオさんを連想しちゃうわけよ。



「マスオさんの小説、ぼく初めて読んだけど、びっくりしちゃった。

すごい感覚だねえ。それにしてもマスオさん、ほんとに女が好きなんだねえ」


え!!


と一瞬思うでしょ。それが澁澤龍彦の文章であっても。


マスオさんとは、



池田満寿夫。


のことで、上の発言は澁澤さんと電話で話していた四谷シモンのものでした。


満寿夫、とあったら絶対間違わないんだけど、


マスオとカタカナで表記されると、もうあのマスオさんしか連想できない(笑)。


そんなきっかけで池田満寿夫についてウィキペディアで検索してみたところ、



「池田の油彩は、中学、高校時代、20代以降で大きな振幅を示す。ユトリロやヴラマンク、モディリアニ、佐伯祐三、松本俊介にあこがれた少年時代は灰色調だったが、その後、原色を使用し、さらに、ピカソ風、シュルレアリスム風、抽象 などへ作風が揺れ動いた[4]。アクリルの表紙画は具象性、写実性が強い」

「高校2年のとき、油彩「橋のある風景」(池田満寿夫美術館蔵)が第1回全日本学生油絵コンクールでアトリエ賞を受賞した」


とありまして。


松本竣介だよー、「俊介」じゃないよー、とは思うが、池田満寿夫についての記事はボリュームがあって、

読んでいるだけでこの人の絵を見てみたいと思わせてくれました。


私が池田満寿夫を知ったのはもちろん、「エーゲ海に捧ぐ」、


ですが、というより、ジュディ・オングなのかもしれませんが、


あとは富岡多恵子と池田満寿夫がペアで森茉莉のエッセーに出てくるので、

詩人と画家の若いカップルのイメージでずっといました。


そして富岡多恵子の本は小説もエッセイも翻訳も口語訳もよむんだけど、

池田満寿夫の絵は見たことがなかったなーと思って。


「橋のある風景」は池田満寿夫美術館(長野県長野市)所蔵だそうなので、

いつか見てみたい気がします。タイトルからして松本竣介の影響をつよく感じるんだよねー。


(で見たらモディリアニかもしれないけど)