きのうの講演会で出会った鴻池朋子さんのお父様から、
国民文化祭・あきた2014のピンバッジをいただきました。
いちばん前の席に座っていた私ですが、なぜか最前列を避けるひとというのは
多くて、開演15分くらい前になっても依然、私のとなりの2席が空いたまま、
と思っていたら、二人連れの男性が静かにかけられまして。
お隣になった男性は70歳くらいかなあ、「お嬢さんも絵を描かれるんですか?」
とおっしゃるので、
お嬢さん? いやいやこう見えても50歳ですから。
絵はすきですが描く方はさっぱりで、でも大原美術館にも行ったことがあるし、
高階秀爾先生の本も読んでいて、この講演会は聞かなきゃ~と思って盛岡から
来ました~とお答えしたら、
「若冲が来てくれました」展で岩手県立美術館に2度、一緒のお友達とおとずれて、
前期後期があるから、とおっしゃったあたりで、
このお二人、なんかただ者じゃない気がする~とじわじわ思い始めていました。
私が秋田ふるさと村に来るようになったのは友達の影響ですが、
ここの美術館は現代アートの展覧会もやってくれて、去年ここで見た(「ジパング展」)、
鴻池朋子さんの絵も見られるので楽しみです、
とお話したら、
じつは鴻池朋子の父です、と。
えええーーーーー、ですよ。その後、もしかしたらあの方は鴻池さんでは?と思われる女性が
ほかの方に挨拶しているところを見て、家に帰って画像検索したらやっぱりそうだったです。
でも、お父様と会話を交わされることはなくて、そのあたりが爽やかでいいなあと思って。
講演会のあいだ、静かにそして熱心にメモを取り、大原美術館理事長の大原謙一郎さんや、館長の高階秀爾さんの言葉に耳を傾けていらっしゃる姿が印象的で。
大原謙一郎さんの講演の中で、あきた国民文化祭にもふれられたのですが、休憩時間にこのピンバッジを頂きました。会期は10月4日から11月3日だそうです。
多く話される方ではないのですが、
現代アートについて語られた言葉と、このバッジを頂いたときに話してくれた秋田市の伝統文化のイベントも忘れられません。
<3つの基本方針>
・地域の文化を守り育てていく
・若いアーティストの育成・支援
・足もとの文化資源に光をあてる
この基本方針は、大原理事長がお話になったことと重なるなあと思い、
国民文化祭にはこのバッジをつけて行こうと思っています。
誠実で控えめで、芯に高い理想をもっておられるような、そんな方でした。