劇団よしこ 公演其ノ二十二 「迷九数唄」、初日に行ってきました~。
怪談のお菊さんがモチーフになっている物語で、お菊が失った皿の咎で右手の中指を斬り落とされる、
というのを表現してみたらしいです。
笑顔なのは舞台がほんとうに隅々までおもしろく、明日も見たい!と思うほどだったから。
音楽も音響も、舞台美術も衣裳もヘアメイクも、
もちろん役者さんたちの演技も歌も踊りも、
みんな素晴らしくて。
お菊さんのために息子が考えたもうひとつの救済は、
お皿を全部割る!お皿が9枚残っているのが悪いんだよ、全部割っちゃえば成仏できる!
…ほんとうにわかってるのか?
「花葬日記」(2012年9月 盛岡)がはじめてのよしこ公演でした。
この劇団すきだなあ、と思ったら20周年のこの公演のあと2年間おやすみします、
ってそりゃないぜ。
とはいえ、
2年のあいだにあちこちの劇団やお芝居で、よしこのメンバーの名前を衣裳や音響、ときには客演で見ることもあって、2年間休めたのかあなと気になります(笑)。
盛岡劇場タウンホールの入り口をくぐったら、無数のよしこ人形が舞台にもホール壁一面にもぶら下がり、
あー、よしこだ!と。
カーテンの深い細やかなドレープ、障子、短い階段、シンプルな舞台セットと、それとは裏腹な艶やかな衣裳。
凝ったセリフ。熱のあるセリフ。悲しいセリフ。
(もっと書きたいところですが、私も眠りの呪いがかかっておりまして)
あしたも絶対見に行きます!
そして大きな渦巻きからあぶくがぷかぷか生まれているようですが、
丸いものの数は十。
お皿なのか、数の呪いから解き放たれた最後の数字だからなのか。