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行ってもいない美術展の図録だけ手に入れてもなにが楽しいんだろう、

と思っていましたが、

「靉光」の図録が手に入ってそんな考えは吹っ飛びました。

おもしろい!!

興味のるつぼです!!



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「岩手富士」と題されたこの作品、岩手山のことです。

奥さんが岩手県出身でしたし、松本竣介とも交流があったので、
広島出身の靉光もこの山に親しみを持って描いてくれたのかなあと
想像します。

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図録を買ってよかった!と思ったのはこの素描図巻。

約6mの大作ですが、そこには岩手県立美術館の「おこぜ」の
仲間がたくさん泳いでいます!!

なんだかうれしい。


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この図録の在庫がどのくらいあるかわかりませんが、HPには
載っていないところをみるとあまりないのでは…。


図版のレイアウトも章の表紙の赤の入れ方も、図録自体もすばらしくて。


図録が届くまでの2,3日に、いろいろ検索していて、
靉光の遺族と結婚したため、靉光が義父にあたるというジャーナリストの方の
サイトをよみました。

靉光の家族も広島で被爆し、徴兵によりそのとき広島にはいなかった
靉光も、その作品を原爆により多く焼失しています。

靉光も原爆の犠牲者であり、その靉光の作品が岩手県立美術館にきたことは、
舟越保武の日本二十六聖人像(長崎・西坂)のうち、4体の聖人像が展示されていることや、

東日本大震災で傷ついた美術品の展示があること、

浄土ヶ浜や陸前高田の大きな絵が収蔵作品に加わったことと深く結びついている気がします。