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萬鉄五郎室の萬さん十代の水彩画です。大下藤次郎先生の「水彩画の栞」を
読んで独習でこのレベル。

筒井康隆のエッセイで、息子さんが美大の課題で、洗面器に入った
水の中にガラスのグラスが入っている画題を、

水、光、ガラスの質感や透明感をいかにだすか、というテーマで取り組んでいる、
というエピソードをかなり昔にですが、読んだことがあります。

(筒井さんが9年生まれで今年80歳ですから、息子さんももう40代だと思われます)

それを読んで以来、ガラスや水やその重なりを画家はどう表現するのか、
というところに意識が行くようになりました。

さて、鉄瓶がありますが、

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この鉄瓶となんというのでしょうか、上からかぶせてあって、
その裾が窶したような形がにていませんか。

鈴木盛久公房のパンフレットを見ていて気づきました。

あー、だからこの水彩画を展示したんじゃないかな?


私にもっと知識があれば、萬鉄五郎室にこの水彩画があり、
南部鉄器特集展をやっている間に、お客様になにか語ることが
できたのになあ。

でもあんまり急につめこむと、知っていることを全部話したくなって
それはそれで解説としては失敗ですからね。

理想は豊かな知識を蓄えつつ、語る言葉は平易で親しみやすいという
バランスであります。その逆にならないように気をつけたいところです。


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で、こちらは納涼そば屋寄席でぷらざおでってに行ってきたとき、
1Fのお店屋さんに置いてあった、フリーペーパー。

岩手日報社の「盛岡レミニッセンス」


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じつは鈴木盛久13代目の茶釜と風炉を見て、13代目が非常によく

お茶をしていたということを聞いて、


何流なんだろう?


と思っていたのでした。友の会のイベントの時に熊谷志衣子さんに

お聞きすればよかったんですが、当日はほかの質問をしたり、

お話を聞き漏らすまいとメモをとるので精一杯でして~。


でもこの「南部家と江戸千家」を読んで腑に落ちました!


南部鉄器はその名の通り、南部家の庇護のもとに伝承されてきたものですから、

江戸千家で間違いないはずです。


わからないことが多い人間で、質問することも全然恥ずかしいとか

気兼ねするなんて思ったこともないが、


誰かに聞こうと思っていたことがおなかの中にストックされているのですが、

けっこう向こうから答えがやってくることが多い私です(笑)。


む、スッキリしたー。