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東京富士美術館で開催されていた「江戸絵画の神髄展」
で見た絵について、ちょっと分からなかったことを

この際調べてやろうと思って。






無知なので、美術展を見るだけでほんとうに

勉強になる。


私は蕭白のこの絵をみるまで、ガマ仙人って知らなかったです。

ふところにガマガエルがはいっているからガマ仙人かなー、


でもふところのガマよりもガマみたいな顔をしているなーと。


蛙は青蛙神で、前肢が2本、後肢が1本で、

ガマ仙人はこの青蛙神を従えて妖術をつかうという。


日野日出志のマンガみたいな顔だなーと思った私ですが、

河鍋暁斎が描いたガマ仙人はまたちがう雰囲気でした。





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この南泉和尚の斬猫も分からない。


蕭白の絵ではまだ殺されていない猫ですが、


弟子たちに禅の一言を言え、言わないならこの猫を斬る、

と言って、実際に弟子のだれも答えられないので、

猫は斬られたそうです。


動物虐待じゃないのか、という感じですがこれは


南泉斬猫

↑のHPが私にはわかりやすかったです。

といっても難解な公案であることには変わりないのですが。



竹林猿猴図屏風


そして等伯の猿。


私はこないだからずっと、13代目鈴木盛久の作品に描かれた

猿を、蕭白の猿…と思い違いをしていたのでした。


追記:いま自分のブログを見たら、ちゃんと等伯と書いていたよ。

自分の脳みそのシステムが謎すぎ。


これやった!


竹林猿猴図屏風(ちくりんえんこうずびょうぶ)

京都市・相国寺承天閣美術館所蔵



とーはくとしょーはく…たはっ。


そしてこの等伯の猿ですが、なんと!


先日みた「超高速!参勤交代」の佐々木蔵之介演じる湯長谷藩の殿様の

部屋の襖なのか、障壁画なのか、それに描かれていた猿がまさにこんな手長サルとナマケモノの

あいのこみたいな猿でして…。貧乏藩のお殿様の室内はさらっとした水墨画の襖や軸物でした。



一方、陣内孝則演じる松平祝信の部屋の襖絵はきんきらきんの狩野派が力をふるいました的な。

等伯VS宗達。そこで飼われている鳥が、九官鳥なのですが、


孔雀が飼われていてもいいな、孔雀じゃ「コロセ!」とか言わないだろうけど、と思ったりしました。

「天地明察」の水戸光圀(中井貴一)もだったか、孔雀を飼っていた気がするのですが、

ちがう映画だったでしょうか。


見どころ満載の「超高速!参勤交代」ですが、美術がまたよかったです。飯盛り女の深キョンを見て、


そういえば、岡田美術館の「深川の雪」の女性たちも飯盛り女ということになっているけどじつは遊女、

と解説にあったなーと「復習」したりもしました。いいのかこんな予習・復習で。


ちょっとだけ調べればわかることを放置しておくと澱になってしまいますからな。


いろいろまとめて調べられてよかったです。