昨夜、

ホテルのベッドでゴロゴロしつつ、

「バルテュスの写真、どうだった?」
と改めて訊いたら、

「エロテュス」

と言ってニヤッと笑った。

つづいて、ヴァロットン展は?と訊いたら、

「ラフな裸婦」

と核心(なのか?)を衝いてきた。

美術展はR12もR15もないことが多いので、

(「会田誠展」にはR18部屋があったけど、図録はR18になっていないので見放題である)

エロ心盛りの息子はある意味大喜びである。そしてきょうもある意味大喜びしそうな美術展に連れて行くのですが、

足腰と根性も鍛えられることと思われ。




ところで絵画の裸婦はそういう需要も満たすことがありそうですが、

彫刻の裸婦像って蠱惑的なところはあまりないですね。バランスの取れたいい体してるなあ、と思うけど、引き摺り込まれるような官能は絵画だなあ。

もっと多くの作品に接したらこの考えも変わるんでしょうか。

しかし「エロテュス」名言だな。


11歳の子どもの発言なので大目に見てもらいたい。私はきのう、「芸術新潮」のバックナンバーで小さな図版を見た、

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「ギターレッスン」が衝撃だったなー。

バルテュスの初の個展に「キャシーの化粧」「鏡の中のアリス」(これも衝撃だが)とともに出品され、あまりにスキャンダラスなので布で囲われて展示されたもよう。R18部屋か!

そんなに多くのバルテュス関連の書籍を読んだわけでもないし、バルテュス展もこれが2度目なのですが、

強烈。


エロテュス恐るべし。1934年、バルテュス26歳の初個展であります。昭和9年かあ。