図書館から借りてきた、「バルテュス」。1986年の新装復刊が2001年。
澁澤龍彦の「危険な伝統主義者」がトップバッターで、23編のバルテュスについての
随筆や評論、詩がおさめられております。
澁澤龍彦の文章は「みづゑ」1968年12月号初出。
バルテュスはクールベを尊敬し、影響を受けていた、というような
解説をいまやっているバルテュス展でも読んだのですが、
風景画を見て、んー、そんなものかなーと思っていましたが、
「子供たち」(「嵐が丘」挿絵のヒースクリフとキャシーと同じ構図です)と、
「バルテュスとクールベ」阿部良雄(みづゑ1984年春季)では
このクールベの「眠り」の図版がつかわれていたのですが、
目からウロコであります。
「バルテュス展」もう一度見ることだし、バルテュスについて書かれた
本を読もう、と思ったのですが、
この本に出会えてよかったです。
(しかしバルテュス展東京展はまもなく終わるので、混んでてゆっくり見られないんじゃないかなー)