狩野直子展 花の図譜~馥郁として咲け、きのうブログにアップしたものを
めずらしく読み返しましたが、
肝心の絵があまりアップされていないではないかと。
こちらは「布」に「染め」られている作品です。
近くでじーーーーっと見てはじめて布であるようだ、
と気づくのですが、ろうけつ染めなのだそうです。
それも、小学校の頃のろうけつ染めは一回染めて終わりでしたが、
何度も何度も色を重ねて、最後に、
パークレンという液体で蠟を溶かすそうです。
(ホワイトガソリンに似ているけど、安全なものだそうです)
色を重ねていく工程は、浮世絵のようでもあり、
絵筆で色を確かめながら置いて行く作業に比べると、
ある意味ギャンブルというか、賭けの部分もあるのだろうなあと
想像します。
絵のタイトルの付け方も私は興味があり、
狩野さんにけっこう練られますか?と
伺ったら、それほど力を入れて決める感じではないもよう。
ちなみにこちらのタイトルは「待ち合わせ」。
来る・来ない・来る・来ない。いやでもこれは植物図鑑のような
雰囲気もあります。
ああ、売約済みだったー。
「はじめまして」
実際の影のグレーはもっとニュアンスのある、ブルーがかった灰色なんですよ。
狩野さんの水彩画には不思議な力があり、
1、水彩画が描きたくなる
2、花を育てたくなる
3、旅に出たくなる
というような効用があります。
あしたまで材木町の彩画堂で展覧会開催中です~。
ではでは☆