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狩野直子展 花の図譜~馥郁として咲け、きのうブログにアップしたものを
めずらしく読み返しましたが、

肝心の絵があまりアップされていないではないかと。

こちらは「布」に「染め」られている作品です。

近くでじーーーーっと見てはじめて布であるようだ、
と気づくのですが、ろうけつ染めなのだそうです。

それも、小学校の頃のろうけつ染めは一回染めて終わりでしたが、
何度も何度も色を重ねて、最後に、

パークレンという液体で蠟を溶かすそうです。
(ホワイトガソリンに似ているけど、安全なものだそうです)


色を重ねていく工程は、浮世絵のようでもあり、
絵筆で色を確かめながら置いて行く作業に比べると、
ある意味ギャンブルというか、賭けの部分もあるのだろうなあと
想像します。




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背景の上は茶色、下は緑です。反射したのと、私の撮り方の問題があって、
あまり茶色がうまくでなかったけれど。


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で、こちらは萬さんの水彩画ですが、背景のテーブルの茶と壁(なのか?)の
緑に、果物の静物画というところで、あれ?

と思って上下にですが並べてみました。

萬さんの梨は愛宕山みたいなどっかんとした梨と洋梨のようですが、
狩野さんの梨はたぶん、ラ・フランスではないかと。別名みたくなし。
追熟させてたべると、甘くて香りが澄んでいてたまらん。

学生時代いた米沢の名産だったのですが、いまや全国区ですね、
ラ・フランス。余談ですが、庄内弁はフランス語の鼻濁音っぽい発音です。



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会場に飾られていたお祝いのお花。

展示されている作品もお花ですから、ほんとうに花に囲まれた
ギャラリー空間でした。



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絵のタイトルの付け方も私は興味があり、
狩野さんにけっこう練られますか?と
伺ったら、それほど力を入れて決める感じではないもよう。

ちなみにこちらのタイトルは「待ち合わせ」。

来る・来ない・来る・来ない。いやでもこれは植物図鑑のような
雰囲気もあります。




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ああ、売約済みだったー。

「はじめまして」

実際の影のグレーはもっとニュアンスのある、ブルーがかった灰色なんですよ。


狩野さんの水彩画には不思議な力があり、

1、水彩画が描きたくなる
2、花を育てたくなる
3、旅に出たくなる


というような効用があります。

あしたまで材木町の彩画堂で展覧会開催中です~。
ではでは☆