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あー、おもしろかった!

きのうの光林寺寄席の物販で購入した「落語教育委員会」ですよ。
ブログ記事を書く前に読んだら、すっかりはまってしまいまして。


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なんとお三方のサイン入りです。
落語に限らず、お芝居でも物販で本が売られていたら買う方ですが、
サイン本は

それにしてもみなさん、達筆ですね。
喜多八はなにしろ、大学で書道部の隣に落研があって入ったのが
この道に入ったきっかけってくらいだから…。


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さて、6/12の光林寺寄席の番組です。


泉水亭錦魚  お菊の皿
(息子はこれがいちばんおもしろかったらしい)

夜の慣用句 柳家喬太郎

宗論 三遊亭歌武蔵

五人廻し 柳家喜多八

の前に、三人によるコントがありまして。

「落語教育委員会」によると、「携帯電話の電源切ってくださいコント」の

「刑事殉職編」でした。

喜多八が殉職する刑事、歌武蔵が後輩の刑事なんですが、
相手の拳銃に打たれ、

瀕死の重傷…のところへ、歌武蔵が先輩しっかり、などと言いつつ、
携帯に電話がかかってくると、先輩そっちのけで電話でおしゃべり。


三人ともうすいジャンパーに地味なズボンでした。

このコントは携帯電話を鳴らす人への注意をユーモラスに
描いたと言ったところでしょうか。

まったくはじめてだったので、ま、まさかこれで終わり?とおどろいた私です。

殉職した先輩刑事は喜多八、瀕死の重傷の喜多八刑事を前にへーぜんと
ケータイ(スマホじゃなくて二つ折りタイプのケータイ)に出ては、

きょうの飲み会の打ち合わせや彼女からの電話にでまくる非情な歌武蔵刑事。

「ケータイは電源から切っておこう!」

というコントなのですが、これも「落語教育委員会」でその意図やヴァラエティが載っていまして、
私はもともと電源から切る派なのですが、

バイブ音もけっこうイラッとするもんなあ…おかげで光林寺寄席では一度もなりませんでした、って
光林寺寄席にくるほどの人たちが鳴らすわけないじゃー。


ふつう寄席だとはじめは前座だから、と、10分くらいしてやってくる人がいるそうですが、
この「落語教育委員会」では「携帯電話の電源切ってくださいコント」があるとみんなわかっているので、

開演にはもう全席埋まっているのだそうです。

が、

光林寺寄席はそんなもんじゃないのよ。
開場5分前にはすでに十数人が席についてるのよ。

あれには焦ったわ。でも膝の関係か、後ろから全体を見たいと言うツウなのか、
後の椅子の席に座っている方が多くて助かったわ。私ですか?目も耳もあまりよくないので、
真ん前のど真ん中が空いていたら遠慮なくそこに座ります。

ロングよりアップがすきなんです、なにごとも。




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喬太郎の「夜の慣用句」は新作だったのですが、

酔っぱらって手がつけられなくなった課長と、それを持て余した

部下たち。

酔っぱらって、ついてくれた女の子たちに「座右の銘」を聞き、

あからさまにすげなくされる様もおかしいけど、


表情がくるくる変わる喬太郎がおかしい!

顔だけじゃなくて、全身がダイナミックに攻めてくる感じ…。

いちばん前だといいのは、表情がよく見えることであります。



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歌武蔵の「宗論」は、宗教をめぐる旦那と息子の噺なんですが、

後の席のひとがボソッと、

「お寺で讃美歌を歌ったひとっていないだろうな」

枕で男性のみなさん、どんななじみの床屋でも、油断したらいけません、
とどこかの北の要人の息子のような髪型について笑わせたあと、

歌武蔵の名前について、貴闘力と一勝一敗というネタを披露…。これは
ほんとうなのかしら。相撲、落語と歌武蔵は入門も15歳と若く、しかも住み込みの
弟子だったので、相撲で食え食えのあとで、お代わりも遠慮する暮らしは
おなかが空いて空いて、と、本で語っていて、三人の中でいちばん若いんだけど、

喬太郎より入門が早いので、兄さんになるもよう。ちなみに1968年生まれ、喬太郎が1963年生まれ…って私と同い年じゃん、きょんきょん。

トリが喜多八の「五人廻し」で、新作がつづいたあとに古典。

傾城が客が立て込んで、扱いが粗末になり顔出しもしやしねぇ、と、イライラする
客のところを回る、若い衆。若い衆っていっても40代ですが、この廓の客たちが
それぞれひどいの(笑)。

私はどのネタも初めてだったのですが、これ、寄席じゃなくて、
はじめからCDだったら分からないかもしれないなあ、と思いました。
それくらい、表情や仕草や間のとり方がナマっぽかった。

落語のCDを買ったので、当分お三方の落語で楽しませてもらえると思います。


ではでは☆